昭和22年(1947年)、文部省から発行された「あたらしい憲法のはなし。15.最高法規」をまとめてみました。「あたらしい憲法のはなし」はパブリックドメインなので、アマゾンや青空文庫などで無料で読むことができます。ぜひ、原本を読んでみることをおすすめします。
憲法について学ぶきっかけになれば幸いです。
最高法規とは?
「最高法規」とは、国で一番高い位にある規則で、憲法のことです。
最高法規としての憲法は2つ
「1.憲法」に書かれているように、最高法規としての憲法は2つあります。
- 国の仕事のやり方を決めた規則と、
- 国民の基本的人権を決めた規則
です。
その中で、国民の基本的人権は、これまで軽く考えられていましたので、憲法第97条は、厳かな言葉で、この基本的人権は、人間が長い間力を尽くして得たものであり、これまで色々なことにであって鍛え上げられたものであるから、これからも決して侵すことのできない永久の権利であると記しております。
憲法で決められていることに合わないものは?
憲法は、国の最高法規なので、この憲法で決められてあることに合わないものは、法律でも、命令でも、なんでも、いっさい規則としての力がありません。
これも、憲法がはっきり決めています。
憲法は、全ての人が守る義務
このように、大事な憲法は、天皇陛下もこれをお守りになりますし、国務大臣も、国会の議員も、裁判官も、みなこれを守ってゆく義務があるのです。
その他の約束や規則
他にも憲法で決めたことがあります。
条約
日本の国が他の国と取り決めた約束を「条約」といいます。
条約も、日本の国は、真心から守ってゆくということを、憲法で決めました。
国際法規
国と国とが交際してゆくについてできた規則を「国際法規」といいます。
国際法規も、日本の国は、真心から守ってゆくということを、憲法で決めました。
おわりのメッセージ
みなさん、あたらしい憲法は、日本国民がつくった、日本国民の憲法です。
これからさき、この憲法を守って、日本の国がさかえるようにしてゆこうではありませんか。
おわり
当時、中学1年生の子どもたち(生徒)に向けられて書かれた文章
国は旧字体の「國」、条は旧字体の「條」、戰は旧字体の「戰」、応は旧字体の「應」、与えるは「與える」、争いは「爭い」、気は旧字体の「氣」、団は旧字体の「團」、検は旧字体の「檢」から変更しています。

