日本国憲法の学習用に、「第2章 戦争の放棄」について筆者の視点でまとめました。「理解すること」を目的としているため、ふりがなをつけるなど原文とは少し異なります。
参考にした書籍は、アマゾンのKindle版「日本国憲法」です。補足する形で同じくアマゾンのKindle版「あたらしい憲法のはなし」も参考にしています。どちらもパブリックドメインとなっているものです。
憲法について学ぶきっかけになれば幸いです。
日本国憲法 第2章 戦争の放棄
「第2章 戦争の放棄」は、戦争を放棄することについて書かれている章です。この章は第9条のみで構成されています。
文中の漢数字は算用数字に変更し、ふりがなをつけて表示しています。ふりがなが不要な場合は、「ふりがな無し」タブをクリックしてください。
筆者の解釈
各単語の意味から、「第2章」の解釈をしてみたものを掲載します。
日本国民である筆者が、「日本国憲法を読んで理解した内容」という位置づけです。
筆者は、「自分で考える」ことが大変重要だと考えているため、専門家の解釈は採っていません。また、解釈する人により「思想の癖」があらわれると、自分自身の解釈がゆらぎ、判断が鈍ることも懸念しており、はじめは自分自身で独自に単語の意味を調べて解釈してみよう、と思ったわけです。
筆者は、歴史的観点からも、法律的観点からも素人であり、正式な解釈とは異なるかもしれません。正式な解釈や見解をお知りになりたい場合は、専門的な書籍などでご確認ください。
※以下は筆者の「言葉から読み取るだけの純粋な解釈」です。大方の意味は相違ないとは思いますが、この解釈を法的な意味合いとしての解釈とはとらえないようにご注意ください。「てにをは」は、なるべく変えずに解釈しているので、なんとなく、スッキリと読めない文章だったり、読みにくいと感じる文章になってしまっている部分もありますが、「原文の意味合いをできるだけ残したい」、また、筆者自身が「てにをは」を変えてしまうことで解釈が微妙にズレてしまうことなどを恐れて、できる限りそのままの文章で解釈してみようと試みています。読みにくい文章だなと感じたら、原文と比較したり、言葉の意味を調べたりすることで、学びが深まると思います。
第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、「正義と秩序を基本的な考えとする国際平和」を誠実に強く願い求め、国家の権力の発動である戦争と、軍隊による力による、威力を示して脅すこと、または、軍隊による力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(2) 第9条の目的を達するため、「陸海空軍その他の戦闘力を持つ部隊や軍事力」は、「陸海空軍その他の戦闘力を持つ部隊や軍事力を保持しない」。国の戦いを交える権利、または、国際法上有する交戦国として行使できる権利(交戦権)は、「陸海空軍その他の戦闘力を持つ部隊や軍事力を認めない」。
あたらしい憲法のはなしで説明されている解釈と説明
これからは戦争を決してしない(あたらしい憲法のはなし 1.憲法 「その他必要に由り決められる規則」参照)
世界中の国が、戦(いくさ)をしないで仲良くやっていくという「国際平和主義」の考えが、「これからは一切いくさ(戦)はしない」という戦争の放棄を決めることになっていきました。(あたらしい憲法のはなし 3.国際平和主義参照)
二度と戦争はしない。兵隊も軍艦も飛行機も、戦争をするためのものはいっさい持たないことと、他国と争いごとが起こったとき、戦争によって相手を負かして自分の言い分を通そうとしないこと。いくさを仕掛けることは、結局、自分の国を滅ぼすようなはめになってしまいます。(あたらしい憲法のはなし 6.戦争の放棄 「二度と戦争はしない」参照)
とし、最後にこう締めくくっています。
皆さん。あの恐ろしい戦争が二度と起こらないように、また、戦争を二度と起こさないようにいたしましょう。

【第3章 国民の権利及び義務】に続きます。
単語の意味
以下は、筆者自身が「意味を明確に言語化できない」または「意味が分からない」単語について調べ、忘れないように記録したものです。
- 正義(せいぎ):正しい道理。正しい筋道。正しい意義。人の道にかなっていて正しいこと。
- 道理(どうり):物事が進行するべき正しい順序や理由、または、その通りに進行すること。物事のそうあるべきこと。当然の筋道。
- 筋道(すじみち):物事がそうなっている理由。道理。物事を行うときの正しい順序。議論の順序。
- 意義(いぎ):言葉などの表現によってあらわされる意味や内容。物事の持つ意味や価値、重要性。ねうち。
- 秩序(ちつじょ):物事を行う場合の正しい順序・筋道。社会や集団などが望ましい状態を保つための順序や決まり。規則性・法則・法律などに基づいた状態のこと。
- 基調(きちょう):思想、行動、学説、作品などの根底にある基本的な考えや傾向。一貫して流れる基本的な傾向。
- 平和(へいわ):戦争や紛争がなく、世の中が穏やかな状態にあること。心配や揉め事がなく穏やかなこと。戦争や暴力で社会が乱れていない状態のこと
- 誠実(せいじつ):私利私欲をまじえず、真心を持って人や物事に対すること。真心があって偽りがなく真面目なこと。本当であること。
- 希求(ききゅう):強く願い求めること。願い求めること。
- 国権(こっけん):国家の権力。国家の支配や統治を行う権力。国が法的実体として有する意思決定能力。国家における自己決定権。
- 発動(はつどう):動き出すこと。活動を始めること。起こること。機能を発すること。法的権限を行使すること。動力を起こすこと。
- たる(たる):(資格を表す)○○である。強調する。十分である。満ち備わっている。相応している。価値がある。○○としての。○○の立場である。
- 戦争(せんそう):軍隊と軍隊が武力や兵器を用いて争うこと。国家が他国に対して、自己の目的を達成するために自国の武力を行使する闘争状態。
- 武力(ぶりょく):兵力。軍隊による力。戦力。政府が支援する防衛力、戦闘部隊、組織のこと。軍事力。
- 威嚇(いかく):威力を相手に示して脅すこと。存在そのものが示す威圧感による驚異。実際の攻撃をせず、相手を脅すこと
- 紛争(ふんそう):揉め事。事がもつれて争うこと。争い。対立。
- 放棄(ほうき):投げ捨てて顧(かえり)みないこと。自分の権利や資格などを捨てて行使しないこと
- 顧みる:振り返る。考慮する。すててしまう(※1)。
- 戦力(せんりょく):戦争を遂行するための力。兵力と兵器などの軍需品の生産力や物資輸送力を含めた総合的な戦争遂行能力。軍事力。戦闘力を持つ部隊
- 交戦権(こうせんけん):戦いを交える権利。交戦国が国際法上有する種々の権利の総称。国が交戦者(国)として行使することのできる国際法上の一切の権利。
- 交戦(こうせん):互いに戦うこと。戦いを交えること。互いに兵力を持ってする敵対行為
あたらしい憲法のはなしで説明されている意味
「あたらしい憲法のはなし」の中で説明されている言葉の意味を記載します。
- 放棄(ほうき):捨ててしまう
- 戦争の放棄(せんそうのほうき):よその国と争いごとが起こったとき、戦争により相手を負かして自分の言い分を通そうとしない、また、国の力で相手を脅すようなことは一切しないこと。
考察、所感、記録など色々
「純粋に、憲法に書いてある内容を理解する」ことを目的としているので、基本的に、「各単語の意味」だけを調べていますが、その中でも不明に感じたり、疑問に感じることなどがどうしてもでてくるため、気になったことを後で調べることができるように記録として記しておきたいと思います。
筆者自身が色々学んでいく中で、今後、はっきりと結果が出たり、理解ができたものは加筆修正、または、別のページを作成したりして情報や知識を共有する予定です。
はだしのゲン
子どもの頃、「はだしのゲン」というアニメ(映画かも?)を見ました。そこに描かれていた戦争の酷さや悲惨さが、「戦争とはなにか?」という本来の姿を物語っているように思えてなりませんでした。なぜ、戦争をするの?からはじまり、いろいろななぜ?なぜ?が頭をよぎり、現在でも、事あることに戦争について考えます。
憲法9条の改憲や護憲などの考え方は、戦争の本質を知り、そして9条の成り立ちを学ばなければ、簡単に語れないし、賛否を決められないと思っています。
はだしのゲンは、憲法9条を考える上で、必要な教材だと思います。「はだしのゲン」について、深堀りしたいと思ったので、気になったサイトを記録しておきたいと思います。
- 『はだしのゲン』が広島市立小中高校の平和教材から削除された背景とは?戦争の記憶を継承できるすぐれた作品を守るために(https://fujinkoron.jp/articles/-/9325)
- 込山正徳さんに聞いた:なぜ『はだしのゲンはまだおこっている』のか(https://maga9.jp/251105-1/)
- 「NHKクローズアップ現代「はだしのゲン」が、なぜ削除されたのか?情報公開請求で入手した膨大な改訂記録や、議論に関わった市教育委の担当者・教員たちの証言から、知られざる背景に迫る。」を見て、削除に至るその不透明さに腹立ちを覚えて再掲載させていただくことにしました。(https://note.com/ryushokanbook/n/nd9f690e382b1)
- 『はだしのゲン』問題の本質を問い直す(https://www.fenet.or.jp/opinion/id/44)
- 『はだしのゲン』削除から考える平和教育(https://d4p.world/20370/)
- 不朽の反戦マンガ「はだしのゲン」ここでは「はだしのゲン」と作者の中沢啓治先生について紹介します。(https://www.choubunsha.com/special/hadashinogen/)
- 「はだしのゲン」のマンガに関する陳情(https://www.gikai-adachi.jp/g07_SeiganView.asp?SrchID=397)
右と左のラベル貼り、レッテルづくり
政治関係を考えたり、戦争について調べていると、必ずと言っていいいほどでてくるのが、「右」「左」「右派」「左派」「保守」「リベラル」・・・・・。
だけど、私の知る知識での「右」や「左」、「保守」などと、俗に語られている「右」や「左」とでは、認識がズレていることが多々あり、定義がよくわからなくなってきています。いや、定義はわかるのですが、解釈が分からなくなってきています。いろいろな場面で矛盾を感じ、どう考えても辻褄が合わないのです。
もともと筆者は、人や考え方を、そのようなラベルを貼ってみることは好きではなく、それぞれをひとつの思想や考え方、価値観として解釈しているので「右」「左」「保守」「リベラル」などの枠にはめて物事を考えたり、解釈することは殆どありませんが、『自称、他称を含めて、そのようなレッテルを貼って何かを語ったり、説明したりしている人がとても多い』と最近強く感じているため、「定義を含めた解釈」を深堀りしなければならないなと感じているところです。(筆者自身への宿題)
プロパガンダに騙されない思考、洗脳に気づくための知識、直感力を養うことが、明るい日本を継続するためにとても重大なことだと感じます。
【第3章 国民の権利及び義務】に続きます。

