【22魂の世界の物語】<生きる術>魂と肉体のバランスとシナリオの軌道

魂と肉体のバランス、シナリオの軌道

前回は、地球へ向かう個魂の気持ちに焦点をあててお話ししました。

今回は、地球での生活の術についてお話しします。

幸せになるためには、
あなた自身の人生を歩むことが大切です。

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目次

30.シナリオの軌道を歩むために

あなた方個魂が移動する「地球という惑星」では、すでにたくさんの個魂たちが暮らしています。

すでに地球で暮らしているすべての個魂たちも、あなた方と同様に、地球に生まれる前は、魂の世界で暮らしていました。そして、あなた方と同じように、「地球の不調和を調和へと導く役割」を自ら志願し、人生のシナリオを創作して地球に移動し、生活しているのです。

人生のシナリオができるまで

地球の「先住個魂」たちのもとに生まれる

地球では、先に地球に移動した先住の個魂たちが大勢暮らしています。

地球で暮らしている先住個魂のほとんどは、魂の世界の記憶を完全に忘れ去りながら生活しています。「故郷の香り」さえ、
思い出すことはありません。。

故郷の香りとは?

そして、先住個魂たちは、肉体的思考による幸せばかりを優先させ、生きていくことに精一杯な状況となっています。

そのような環境の下に、個魂は新しく地球に誕生します。先に地球に移動して生活している母から産まれ、先に地球に移動して生きている親や大人たちによって育てられ、地球での生き方など様々なことを学びながら、成長していくのです。

あなた方個魂は、肉体に宿り、地球での時間の経過と共に物質的な、身体と心が成長します。物質的な身体と心が成長していくと、先住個魂たちと同じように、個魂自身の「魂の記憶」や「魂の世界の記憶」は完全に封印されていくのです。

さらには、自分自身の身体に「魂が宿っている」ということさえ、否定しながら生きるようになる場合もあります。

物質世界で生きるということ

肉体に宿った個魂は、人として、物質に頼りながら人生を歩み始め、「物質世界で生きる術」を先住の個魂たちから学びます。

「物質世界で生きる術」は、地域や思想、また、それぞれの体験からくる価値観により、教えの内容は千差万別です。地球での「環境」といわれているものです。

個魂は、役割の遂行のために必要な環境を選択したため、その「環境」が、幸せや不幸の判断基準とはなりません。また、あなた方の人生は、「運」の良し悪しで決まるわけでもありません。そして、あなた方の人生の生きる目的は、「カルマの解消」のためではありませんし、

カルマの解消は人生とは無関係

「魂の修行」のためにあなた方の生きる環境を選んだ訳でもありません。

魂の修行、カルマの解消を信じる未来

また、魂には、人と同じような年齢はなく、年を取ることはありません。

魂は年をとりません

地球という「物質世界」で生きるということは、ほかの人々と「物質的な関わりを持つ」ということでもあります。物質的なかかわりをもつと、「楽しさを共有」することができます。「生き方を学ぶ」ことができます。「共感し、助け合う」ことができます。

このほかにも、たくさんのできることが増えていきます。しかし、物質世界では、「モノ」があるので必ず影を生じるものです。ですから、マイナスの作用も出現します。

「他者の生き方に触発、感化される」ことがあります。

「欲に翻弄されたり、誘惑されたりする」ことがあります。

「不安を助長され、行動の抑制を余儀なくされる」こともあります。

「自らわき道を作り、わき道に逸れた人生を歩む」こともあります。

その他にも、様々な理由により、人生のシナリオから遠ざかるような人生を自ら選択して生きることもあるのです。

調和を進めるために、このような経験から「気づきを生じて」いきますが、あまりにも強く「魂の存在を否定する」思想が
肉体に刻み込まれると、気づきが遅れてしまうこともあります。

気づきが遅れると、役割の遂行が遅れたり、滞ったりする可能性が高くなります。また、役割の遂行が停滞している間は、魂は喜びを感じることはできません。その結果、「つらい思いをする」ようになってしまうのです。

肉体的幸せが満たされて、生活が充実しているように感じていても、個魂の役割の遂行が停滞していては、魂の幸せは訪れません。

シンプルに素直に生きる

大切なのはシンプルに素直に生きることです。

「魂の記憶」のすべてを忘れ、物質に頼らないと生きていくことができない地球の環境の中でも、大魂のシステムや中魂は、目の前に、歩むべき道を用意して、あなた方個魂を導いています。そして、その時々に必要になるものはすべて、あなた方個魂の目の前に現れるようにシステム化されているのです。

人生のシナリオを創作する目的

目の前に示されている道を素直に歩むことができれば、おのずと、個魂は、役割を遂行していくことができます。それは、人生のシナリオに描かれた、あなたの人生そのものです。

そして、「人生のシナリオ」に書き込まれている出来事を導きとして素直に受け入れ、目の前に現れた出来事に対して、一つ一つ対処し、行動していくと、おのずと、魂は満たされ、心から湧き上がる幸せを感じるようになっていくのです。

肉体と魂のバランス

魂の世界では、あなた方個魂が、人生のシナリオの軌道をたどることができるように、様々なメッセージを送り続けていますが、それでも、人生のシナリオの軌道を逸れてしまうとことがたびたび起こります。

肉体的思考が、主導権のすべてを握っているときには、それが顕著に現れることが多いものです。

肉体的思考が主導権のすべてを握っているとき

肉体的思考が、主導権のすべてを握っているときには、魂は完全に抑圧されています。

魂は、本来抑圧されるものではなく、共に存在するべきものです。肉体的思考が、自身の内部にある魂を完全に抑圧した場合、個魂の声やメッセージは、あなた方の意識へは届きません。

個魂がどれだけ、体内からメッセージを送っても、例えば個魂が物理的に大きな声で体内から叫んでみたとしても、肉体に規制された脳や心へは届かず、その叫びはシャットアウトされてしまうのです。

このようなことは、特段珍しいことではありません。このようなことになる可能性のあることは、魂の世界から観ていた「個魂」にとって、すでに承知している事実です。

地球の「物質的な環境」と、地球の「不調和」は、『決して忘れない』と魂に刻み込んだ魂の世界の雰囲気の記憶、「故郷の香り」でさえ忘れさせてしまうほど、強力なものなのです。

故郷の香り

しかし、シナリオの軌道を逸れることは、「悪」でも「罪」でもありません。このような状態は、地球の不調和の表れでしかないからです。地球の不調和のために、「肉体的思考が主導権のすべてを持たざるを得ない状況になっている」ということなのです。

どのような場合においても、「大魂」や「中魂」は変わることなく、「個魂」をサポートし続けています。

魂が主導権のすべてを握っているとき

魂が主導権のすべてを握っているときには、肉体の存続が難しくなるものです。

地球は未だ、未調和の惑星です。未調和、かつ、物質世界である地球において、魂の状態のまま肉体と共に存在することは、実質的に不可能です。魂の状態のまま存続することが可能ならば、肉体に宿る必要はありません。

「肉体という物質に宿らなければ、物質世界で生きることはできない」という理由から、個魂は肉体に宿り、地球で生きていくのです。

肉体の準備

魂が主導権のすべてを握り始めると、魂は幸福を感じることができますが、肉体は衰弱していきます。魂の世界では、このような状態になることを大変危惧しています。「魂の記憶を封印して地球に移動する」には意味があるのです。

魂の記憶の封印

肉体が衰弱していくと、人々は病院などで検査を受けてはみますが、肉体が衰弱しているはずなのに、地球では、病名をつけることができません。また、魂がすべての主導権を持つと、物質に全く執着しなくなるので、食べるものや、金銭を得ることなど、生きることそのものの欲の必要性を感じなくなってしまいます。

そのようなときにも、「大魂」、「中魂」一丸となって、「個魂」にメッセージを送り続けます。『肉体にも目を向けるように』
『肉体的思考を思い出すように』と、導かれるのです。

「地球は物質的な世界」です。魂が主導権のすべてを握ったまま、地球で生きていくことはできません。地球で生きている身体は物質的な肉体であり、食べることや、眠ることなど、命を存続するために、最低限必要な営みがあるのです。

肉体と魂のベストなバランス

肉体的思考が「命の源である魂」を抑圧すれば、人生のシナリオの軌道をそれる可能性が高くなります。また、魂が「地球で生きるために必要な肉体」を抑圧すれば、肉体に支障が出始めます。

地球で生きていくためには、肉体と魂のバランスがとても大切です。アンバランスが続くと、肉体や精神に支障が現れはじめます。地球は物質的な世界です。50%ずつがベストなバランスというわけではありません。

物質的な世界で生きるためには、肉体の存続が欠かせません。ですから、肉体の存続のために必要な肉体的思考が大半を占めます。ベストなバランスとは、肉体的思考が主導権をにぎりつつ、魂からのメッセージを随時受け取りながら生きていくというのが、魂と肉体のベストバランスです。

人生のシナリオの軌道を逸れたとき

肉体的思考が、魂を抑圧して生きていると、魂のメッセージや導きが届かないために、人生のシナリオの軌道を逸れる可能性が大きくなります。

人生のシナリオの軌道を逸れたとき、または、逸れそうなときは、「中魂」から「個魂」に軌道修正を促すメッセージが送られます。また、「大魂」のシステムが引力のように働き、地球に影響を与え、地球が、「地球自身のバランスを取るための変化」を起こすこともあります。

大魂のシステムが働くときは、「大きくなってしまった歪みからバランスを取る」ような働きを起こすため、そこに発現する出来事は、つらい体験となって現れることが多いものです。

実際に地球上の個魂が、そのような出来事を体験することにより、感情が動き、メッセージとして受け取ることができるようになります。

このように、地球と魂の世界は、いつでもつながり、個魂が、地球で「人生のシナリオ」を生きることができるよう、魂の世界から、導きや支援などのサポートをしているのです。

幸せに生きるには?

地球で生きるあなた方個魂が、幸せを感じる生き方をするためには、「人生のシナリオに沿って生きる」ことが、一番幸せを感じることは言うまでもありません。人生のシナリオは、あなた方へのギフトであり、そのシナリオの内容は、保証されているのです。

人生のシナリオの保証

魂の導きを素直に受け入れ、目の前に現れた出来事にひとつずつ向き合っていくと、充実感に満たされた人生を送ることができるようになります。

次回は『<人生の選択>幸せ(楽)を選びますか?不幸(苦)を選びますか?』というお話をします。

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