20.生きることと幸せの保証
人生のシナリオに記載されている内容はすべて保証され、地球で現実化していきます。
地球で生きる際に、無理をせず、人生のシナリオに沿った生き方をしていると、心は喜びに満ち溢れ、魂は幸せを感じます。
ですから、本来、「苦痛」は味わう必要のない感情です。もし、現在、人生に苦難を感じ、悲観的になっているとしたら、やみくもに思い悩む必要はないということを知ってください。
これが、人生のシナリオの基本的概念です。
20-1. 「幸せ」を感じられない理由
人生において、「悩む必要はありません」、「苦痛を味わう必要はありません」、「だれでも幸せになることができます」などと言われても、地球で「悩み、苦しんでいる人々」が多いのは事実です。
では、なぜ多くの人々が「幸せ」を感じることができないのでしょうか。
「恩恵」や「保障」との違い
地球での生活や魂の幸せの保証は、「生きるための恩恵」を受けたり、「生活が保障される」という意味ではありません。保証されるのは、「シナリオに書かれていること」です。
人々は地球で生きるとき、どうしても物質的な視点で「得」や「益」を得ようと思いがちです。そして、「損」や「害」を避けようとします。
「欲」が満たされれば「幸せ」が、「欲」が満たされなければ「不幸」や「苦痛」の感情が生み出されますが、この「欲が満たされること」が保証されているわけではないのです。
保証されるのは、「個魂の役割を遂行するためにシナリオに書かれた人生」です。
「欲を満たす」ことばかり望むと苦痛を生み出し、人生のシナリオに沿って生きることができれば、苦痛は消えていきます。
「不調和の表現」という役割
調和を進めるためには、不調和を抑え込まずに「表に現す」必要があります。
「抑え込む」という行為は、見た目では平和で、調和がとれているようにに見えていても、それはうわべだけのもので、
本当の調和に至ることはありません。
地球の調和を進めるためには、「地球での不調和を表現する」という役割が必要です。そして、その「不調和を表現する」ためには、地球で「不調和」を実際に体験しなければ表現することはできないのです。
不調和を体験するには、ほとんどの場合、苦痛を伴います。実際に経験し、体験した事実や気持ちを、その人の言葉、その人の表現で表すことにより、周りの人々の心に響き始めます。
人々の心に響きはじめると、それぞれの人が、感じたり、考えたり、寄り添ったり、改善策を見出したりすることができ、それが、調和への一歩となるのです。
解決策の一つとして、助けの手を差し伸べることも調和が進む行動です。
このように、表現されてこそ調和は進んでいきます。
地球上の視点から見ると、「不運」としか言いようがないことでも、魂の視点から観れば、役割を達成しているということがたくさんあります。そして、個魂自身の役割を、個魂自身が遂行している場合には、気持ちはおのずと満たされていくものです。
人生のシナリオは、計画通りに保証され、あなた方の目の前に現れているにすぎません。苦しみは消えませんが、人生のシナリオに沿って生きることで魂は満たされ、充実感を感じます。
自分自身を見失い、自らを不幸に追い込む
あなた方個魂が地球で肉体に宿り、「人」として生きるとき、自分自身を見失ったり、思い込みにより自分自身を封じ込めたりすることがあります。
例えば、日ごろから「人の気持ちばかりを考えて自分の気持ちをおろそかにする」とか、「人の顔色をうかがう」、「皆と同じ、常識、世間体を気にしすぎる」など、「他」すなわち外側にばかり意識を向けていると、周りの人や環境に振り回されてしまいます。
争いを避けるためや愛する人のためなど、理由がどうであれ、自己を犠牲にし、あなた方自身の気持ちを抑圧しすぎると、あなた方の生き方や考え方を見失ってしまうことになります。その結果、あなた自身の人生を歩むことができなくなるのです。
このように、自分自身を見失うと、あなた方自身の人生を歩むことが難しくなり、自信をもってNO!と伝えることができなくなります。さらに、その原因を自身の責任ととらえ、自らに我慢や犠牲を強要し、自らを不幸に追い込むことが、苦痛を生み出す原因となるのです。
あなた自身の人生を歩むことができれば、苦しみは消えていきます。
宗教的心理、霊的心理
宗教的心理、霊的心理といわれるものからも、苦しみが生じることがあります。
人生での悩みや苦しみは、「罪」や「罰」、または「前世のカルマ」などで強制的に個魂に課せられた課題や修行などではありません。
しかし、このような見えないものや不確定なものに怯え、恐怖を味わい、自らを不幸だと思い込んで「悩み」や「苦しみ」を生み出している場合があるのです。
「幸せになるため」や「苦しみから逃れるため」に信仰しているはずの思想が、その1つの思想のみに囚われることで、幸せから遠ざかったり、悩みや苦しみが増えたりします。
理由は、心のアンバランス、不調和です。不自然に感情を抑え込んだり、抑圧的な考えをしすぎたときに起こります。
人々は、地球で生きるために「生きる思想」や「ルール」を必要としていますが、度を越えると苦しみが生じることを知り、
あなた方自身の人生を受け入れ、人生のシナリオに沿って生きるようになると、不安感や苦しみは次第に消えていきます。
20-2. 「つらいとき」のあなたの行動は?
つらいとき、あなたはどのような行動をとっていますか?行動や表現をせずに、ただ黙って耐え忍んではいませんか?
「つらいとき」に黙って耐え忍んでいると、あなたの人生は、ただの個魂の役割も遂行できず、ただただ「つらい人生」にしかなりません。
地球には時間が存在するので、ある程度の時間が経過することで、つらさが軽減することはありますが、その間、ずっと「つらい人生」を継続して歩み続けなければなりません。
あなたは「つらい人生」の継続を望みますか?
あなた方は「個魂」です。あなた方個魂には生きる目的があります。
地球の調和を進めるため、役割を決めて人生のシナリオを創り、地球に移動して、地球で肉体に宿って生きている魂なのです。
あなた方の目的は「地球の調和を進める」ことです。地球の調和を進めるために、あなた方はそれぞれ役割を決めて地球で生きているのです。
その役割を遂行するために、あなた方が地球で道に迷うことがないよう、地球で、新たな苦しみを生じないよう、目的を見失うことがないよう、地球で満たされ、幸福感を感じながら役割を遂行することができるように、人生のシナリオを描いて地球に移動したのです。
20-3. シナリオの保証は魂のギフトです
あなた方が地球で生きる上で、人生のシナリオはギフトです。人生のシナリオの軌道に沿って生きることにより、魂の喜びを感じることができます。
人生に迷ったときには、人生のシナリオが道を示してくれます。悩んだときには、人生のシナリオが答えを導いてくれます。人生のシナリオにはない物事が生じたときには、「シナリオの保証」というシステムにより守られます。
地球で生きるということは、ときに、予期しない出来事に遭遇してしまうことがあるものです。そのような誘惑、貶め(あとしめ)、陥れ(おとしいれ)などに巻き込まれることがなくなるのです。
人生のシナリオに沿った人生は「あなた自身の人生」です。あなたが、あなたらしく、あなたの人生を送ることができている限り、あなたは「幸せ」に導かれていることが約束されるのです。
それが、個魂へのギフト「シナリオの保証」です。
次回は『<肉体の選択>身体的特徴と精神的特徴と遺伝子』についてお話します。
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