10.個魂が地球に移動する目的と理由
あなた方「個魂」は、ある目的をもって、ある一定期間、「中魂」との融合を解除し、地球に移動し、地球で生きています。
現在、地球で生きているあなたも例外ではありません。

魂の世界で幸せに暮らしているあなた方「個魂」がなぜ、
わざわざ地球へ移動するのでしょうか。
何か目的があるのでしょうか。
人々の解釈と解決法

『生きるための意味なんてない』
と思いながら生きている人々がいます。
『魂の向上のために地球で修行している』
という人々がいます。
『前世でのカルマの解消のために生まれてきた』
という人々がいます。
『愛を知るために生きている』
という人々がいます…。
人々は、過去の出来事の記憶と、悩みを解消するために探し求めた思想との出会いの中で、『なぜ生まれ、なぜ生きるのか』という質問の答えをずっと探し求めているのでしょう。
しかし、様々な思想があるにもかかわらず、あなた方の苦しみや悩みが一向に減ることがありません。
それは、なぜなのでしょうか。

あなた方の苦しみや、悩みが解消されない理由はただひとつ。
少しだけ間違えてしまった解釈を信じてしまったからに他なりません。
【カルマの解消や魂の修行をするために生まれてきたわけではありません】
あなた方が、地球に生まれる理由と、地球で生きる目的をお話しします。
10-1.個魂が地球へ移動するきっかけとなった出来事
あなた方個魂が、地球に移動する目的や理由について、
きっかけとなった「ある出来事」のお話をしましょう。
この出来事により、あなた方個魂は、地球へ移動し、
地球で生きることになりました。
地球上の時間に換算すると、はるか昔のお話です。
さぁ。イメージしてください。
大魂と地球との出会い

ある時、大魂は、外の世界である「宇宙全体」を見ていました。
すると、一つの惑星が目に入ります。
水が流れ、土があり、木が生え、空気の充満しているカラフルな惑星です。この惑星を見て大魂は、中魂や個魂とともに感じました。
『水、土、木、空気のあるこの惑星は、とても素敵できれいな惑星だなぁ』と。
すると、大魂よりも、さらに大きな世界の存在から、≪この惑星を調和に導き、大魂とドッキングさせて、宇宙の構成に参加しませんか?≫と提案されたのです。

惑星と大魂のドッキングとは?

『惑星と大魂がドッキングする』とは、「物質の世界」と非物質的な「魂の世界」とが調和して、結合するという意味です。
「物質世界」との調和が達成されると、物質の世界において、魂の世界を体現することができるようになります。
「魂」の状態のまま、「物質世界」と「魂の世界」を行き来できるようになるのです。
世界の範囲が広がり、魂の豊かさがさらに増します。
そして、宇宙の構成に参加することで、宇宙との調和にもつながり、宇宙の一員となるのです。

しかし、物質世界との調和は、簡単なことではありません。
調和までの道のり

「物質の世界」にはモノがあります。「モノ」は、光に照らされると必ず影を生じます。
「魂」は光り輝くエネルギー体です。「モノ」を照らせば、必ず自らの発光により影を生じてしまうのです。
「魂の世界」には、物質がないので影を生じることはありません。魂の世界には存在しない「影」を物質的な世界でどのように表現していくのかが調和のカギになります。
時に、苦痛を伴うこともあるでしょう。
しかし、大魂は、中魂と個魂とともに、
『「物質の惑星」との調和』を喜んで引き受けることにしたのです。
その惑星の名は、地球
その惑星の名は、地球です。
そのときから大魂は、宇宙の大きな世界から「地球」の調和と、「大魂」とのドッキングを任されました。「物質世界」である地球を調和に導き、魂の世界と同じように、安全で、安心して暮らせる世界にするという役目が大魂に加わったのです。
そうして個魂は、地球を調和に導くために、大魂の一部として地球へ移動することになりました。

10-2.地球という名の「物質世界」

地球は、自然豊かな惑星です。そして、魂の世界には存在しない「モノ」が無数に存在しています。
また、地球は「時」を刻み、数多くの「生物」が暮らすことで、地球という惑星を存続させています。
多くのモノに溢れ、生物が暮らす地球にもまた、生命エネルギーが宿っています。
地球という惑星も、あなた方と同じように生命を営んでいるのです。
地球は生きている
地球という惑星も、あなた方と同じように生命エネルギーに満たされています。しかし、あなた方のような「魂」を根源とする生命エネルギーではありません。
「地球」は、宇宙から与えられるエネルギーにより生命活動を営んでいます。そして、地球の持つ「バランスのシステム」により、循環しながら存続を続け、自然豊かな惑星に成長しているのです。

地球のシステム
地球は、宇宙からのエネルギーにより、生命が生み出され、バランスをとるシステムが働いています。

例えば、有機物を分解するために微生物が生存していたり、空気のバランスをとるために植物が存在したりと、「自然の循環サイクル」と言われているような環境、生態系、食物連鎖、自然循環などのシステムが常に働いている惑星です。
人工的な力などによって、その環境が崩れると、地球のシステムはバランスを取るために新しい「生命」や「物質」を生み出すことがあります。また、「自然災害」と呼ばれるような、大地や空気などが、バランスをとるために動き出すこともあります。
これは、地球特有の「物質的なバランス」です。
この「地球のバランスを取るシステム」のコントロールは地球自身が担っています。
地球は、バランスをとることで、素晴らしい自然環境を維持していますが、
魂の世界が目的とする「調和」とは異なります。
「物質世界」の調和
物質世界の地球は、バランスをとるシステムが常に働いています。例えば、地球上で食物連鎖と言われているシステムは、殺生の上に成り立ちますが、このバランスのシステムは、大魂の目的とする調和ではありません。

物質的な地球を、魂の世界と同じような非物質的な調和に導くことは、
ある意味においては、矛盾を生み出します。

「物質的な世界」という一つの世界だけでは、魂の世界と同等の調和をすることは実質不可能なのです。
「物質的」な調和と「非物質的」な調和。そこに矛盾が生じてしまいます。

≠

しかし、大魂は、その矛盾をも調和に導き、
地球と大魂とをドッキングすることに決めたのです。
10-3. 「物質世界」を調和に導く方法

まだ、地球に人類が生存していなかった頃、地球は、宇宙からのエネルギーのみでバランスを取り、ほかの生命とともに循環していました。
「物質的な地球」という惑星を調和に導くのは、物質世界の「生命」や「モノ」を非物質世界に順応させるという意味合いを非常に強く持ちます。
物質的な視点で見る限り、地球はすでに、バランスをとるシステムが働いているのです。

その物質的なバランスを非物質的なバランスに順応させるというのが
魂の世界の目指す「調和」です。

地球で生まれるすべての生命体は、地球の物質的な影響を強く受け、地球のバランスの一員となります。
そのため、「個魂」が地球に移動しても、魂の存在のままでは、物質を伴わないため、活動することができません。
「個魂」が地球で生きるためには、物質的に生命活動をすることができる「肉体」が必要となり、地球のバランスの一員として生命を営むしか方法がないのです。
そこで、大魂は段階的に、少しずつ、ゆっくりと調和を進めることにしました。
自己内部の調和
まずは自己内部の調和です。地球に生まれるためには、肉体が必要です。
【身体の準備】
そして、地球で生命を維持するために、様々な身体のシステムが体内に組み込まれているのですが、そのシステムの中の「欲」のうち、「影」として現れている感情を調和に導きます。
これを自己内部の調和といいます。ただし、「影」として表れている感情は「悪」ではないことをお伝えしておきます。

我慢や抑圧で、封じ込めればよいという意味ではなく、
欲の「光」と「影」とのバランスをとり、「心が平穏になる」という調和を目指すのです。
【欲の特徴】
「人」と「人」との調和

「自己内部」の調和は、ひとりの心の中で完結しますが、現実的な欲の現れは、「対人」や「対物」に対して現れるものです。
「欲」の「影」の部分が現れると、争いや妬みなどの感情が生まれます。その「感情」を表現し、理解し合い、尊重することで、「人」と「人」との調和を進めることができます。
「人」と「地球」との調和
人として地球で生きていくためには、地球の環境に依存しなければ、生きていくことはできません。
しかし、生きるための「欲」が先行しすぎると、人々が自ら地球のバランスを崩してしまうものです。
地球は、生態系などの自然の循環サイクルのシステムにより、常にバランスを取り続けています。

そのバランスが、どこか少しでも変化するだけで、循環サイクルは乱れ、崩れます。

本来「人」は、地球のバランスのシステムに介入することはできません。
むやみに、何かを増やしたり、何かを減らしたりしても、その増減に対して、地球のシステムがバランスを取るために働くだけなのです。
しかし、現状として地球の人々は、自然のサイクルに介入し、地球に負荷を与え続けています。
これは、「人」の視点に立ちすぎた結果として、地球のバランスシステムをないがしろにしているということを意味し、後から不調和が現れる原因となります。
自己内部の調和と、人と人との調和により、「欲」のマイナス部分の現れが、少しずつ解消されていくと、地球への負荷も少しずつ減り、人と地球との調和が進みます。

【真の調和とは?】
「物質世界」と「大魂」との調和
「自己内部」の調和、「人」と「人」との調和、「人」と「地球」との調和が進んでいくと、
「物質世界」と「大魂」との調和が始まります。

宇宙からのエネルギーにより生命を営む「地球」と地球で生まれる「生命体」、地球に存在する物質的なすべての「モノ」と「非物質」とを調和させる過程が始まるのです。
これは、あなた方の呼ぶ「時空」や、「次元」、そして、「周波数」などが緻密に重なり合い、交じり合ったり、伸びたり縮んだりして調和が進んでいきます。
この調和は、「大魂」が役割を担い、地球のシステムとともに調和を目指します。
10-4.地球と大魂がドッキングした世界とは?
地球が調和し、大魂とのドッキングが完了すると、素晴らしい世界が幕を開けます。
地球が、非物質的なエネルギーとも調和しているため、魂が、魂のまま地球に存在することが可能になります。
その結果、個魂は、魂の世界と地球を自由に行き来できるようになります。
肉体を持たずに行き来できるので、「生」と「死」を必要としません。

そのため、地球に移動するための肉体は必要なくなります。
その結果、生きるために必要だった数々のシステムが役目を終わらせます。
食事で栄養を摂る必要がなくなります。そのため、殺生がなくなります。
「病気」や「死」がなくなります。死がなくなるので、死後の世界も必要ありません。
【死後の世界】
生きるために必要な「モノ」を調達する必要がなくなるので、「金銭」を持つ必要がなくなります。
このように、生きるために必要なすべての「欲」が不要となり、「欲」は消え去るのです。

「欲」が消失し、魂の世界と完全に調和すると、地球は、真に平和な世界となります。
「○○が欲しい」「○○しなければ」という思いからも解放されるので、安心感と喜びに満たされます。
そして、魂の世界と同じように、平和で楽しく、幸せに暮らすことができるのです。
地球が調和するまでの過程で起こること
地球と大魂が調和し、ドッキングするまでが大魂の目的ですが、物質的な地球を調和に導くことは簡単なことではありません。
調和は、段階的に、少しずつゆっくりと進んでいきます。

最初に現れるのは、苦痛や悩みが消え、争いや暴力がなくなることです。

犯罪と言われるような行為は、一切なくなります。
すべての人々が、平穏で、楽しく暮らすようになり、平和が訪れます。地球の調和が進むと、「欲」の影の部分が調和されるので、影の部分が現れることが減少していくのです。
しかし、魂の世界とドッキングするまでは、地球は完全な「物質世界」です。
物質世界で生存するには、肉体の存在が欠かせません。肉体を健康的に維持するために、食事を摂る必要もあり、また、肉体の「死」も存在します。

「物質的」な物事は、調和が進むにつれて、「非物質」と順応し、
少しずつ調和した世界へ移行していくのです。
ドッキング後の地球のバランスシステム
地球が調和し、魂の世界とドッキングを果たすと、
地球の環境のバランスも全体的な変化を遂げています。

空気や水が澄み、透明性が増します。
バランスをとるために存在していた「生物」や「物質」が、その役目を終えて、新たに誕生することがなくなります。
そして、調和した後の地球が、新たなバランスをとるための新しい「生物」や「物質」が誕生します。
「生物」の場合、見た目が同じように見えても、性質が異なり、生と死を必要としなくなるため、捕食をしたり、寄生をしたりする必要がなくなるのです。


そのため、環境の循環サイクルにおける微生物たちの構成も変化します。
生物や物質の構成が変化し、「殺生」を伴わない、バランスのシステムが完成するのです。
また、病や死をもたらすことがあった「菌」や「ウイルス」なども、その性質を変化させ、「地球のバランスを維持するため」のみ働きます。
「菌」や「ウイルス」は、本来、「命を奪う」ためや「発病」させるために存在していたわけではありません。地球のバランスを維持するための結果として、生物の命を奪ったり、発病の原因となっていたのです。


調和を終えた地球のバランスシステムは、増殖したり、寄生したりすることなく、地球の自然環境を維持することができるようになります。
そのため、他の生物の体内に菌やウイルスが侵入することで発生する「死」や「病」を迎えることはなくなるのです。
現在の地球の人々の認識や、あなた方の知りえる科学分野において、捕食や寄生を必要としない地球の環境のサイクルができることは想像に難しいかもしれません。

しかし、それが、「物質世界を真の調和に導く」ということで、
大魂が目指している調和なのです。
次回は『<肉体の調整>物質世界に適合するシステム創り』のお話をします。
【項目別リンク】|1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|17|18|19|20|21|22|23|24|25|26|27|28|29|30|31|32|33|34|35|36|37|38|39|40|41|42|43|44|45|46|47|48|49|50|