16.地球で生きるための準備-脳と心と魂-
地球に生まれるための肉体の準備として、心、気持ち、感情が発動するシステムは二通り創られました。
一つは、「肉体を通して脳などで認識して感じる心」、そしてもう一つは、「魂から発動して感じる心」です。このふたつのシステムは、地球で生きるうえでとても大切な感情です。
肉体を通して脳などで認識して感じることのできる心は、地球で生きるためになくてはならない感情です。また、魂から発動して感じる心は、個魂が地球上で生き、役割を遂行するうえでとても重要なシステムです。
「魂の記憶」が封印されるシステムの中で、「個魂の役割を忘れている状態」で地球で生きることは、地図を持たないまま目的地にたどり着こうとしているようなものです。
あなた方は地球で生きるとき、「なぜ生まれてきたのか」「何のために生きているのか」「こんなに苦しみがあるのはなぜなのか」「生きるのがつらい」など、何らかの原因により、生きづらさを感じることがあると思います。
このようなときに、魂からのメッセージを「感情」として受け取ることは、人生を生きるための道しるべとなり、コンパスのような役割として働き、あなた方の助けになるのです。
16-1.メッセージ(感情)の意味
「脳」で認知される2つの感情の違いを知ることがとても大切です。
「いま」感じている感情が、魂(個魂)から発せられた感情なのか、それとも、肉体から発せられた感情なのかを知ることで、地球上での生き方の選択肢に迷うことがなくなります。
いくつかの感情を例を挙げて説明してみましょう。
喜びや楽しさ、安堵などの「幸福感」
「魂から発する幸福感」と、「肉体から発する幸福感」では、メッセージ性が異なります。
同じように感じる「幸せ」という感情ですが、「幸せ」を感じるメカニズムが異なるからです。
①魂から発する「幸福感」
「役割を成就するために行動を起こしているとき」や、「シナリオに沿った生き方をしているとき」にこのような感情「幸福感」を抱きます。
突発的なものではなく、「じわじわと湧き上がる安心感」が伴うような感情です。その喜びの感情は、地球で生きるための力となり、道しるべとなり、原動力となります。
②肉体から発する「幸福感」
「欲の成就」など肉体から発する感情でも幸福感を抱きます。
「魂からの感情」とは対照的に、突発的な喜びで、同じ気持ちが長く続くことはありません。しかし、生きていくために必要不可欠な感情です。また、肉体のホルモンなどの影響を受けて感情が発動することもあります。
喜びを感じること自体は悪いことではありませんが、その喜びは一時的なものです。いったん落ち着いたり、時間が経過するとともに、再度、または別の喜びが欲しくなります。
嫌悪感、苛立ち、苦痛、不明感などの「不快感」
幸福感と同じように、「魂から発する不快感」と、「肉体から発する不快感」では、メッセージ性が異なります。
魂と肉体、どちらから発する感情なのかの判断が難しい「不快」の感情ですが、発動するメカニズムが異なるため、その発動のメカニズムにより判断が可能です。
①魂から発する「不快感」
「個魂の役割」や「人生のシナリオ」から遠ざかっているために、軌道修正をするように導かれているときに、メッセージとして、このような感情を抱きます。
突発的な不快感ではなく、「じりじりと追い込まれている」ような不快感です。何をしてもうまくいかず、努力も忍耐も役に立ちません。(ただし、「マイナスの感情を知る」ことが個魂の役割の場合もあるので、感情をよく観察してください)
「生まれてきた目的」や「個魂の役割」に気づき、人生のシナリオに沿った生き方ができるようになると、不快感は消えていきます。
②肉体から発する「不快感」
「欲の成就」が達成されないために不快な感情を抱きます。
魂からの感情とは対照的に、突発的な不快感で、一時的な感情です。「欲が成就」されれば、とたんに喜びなどの感情に転化していきます。
16-2.「感情の根源」の見極め
「魂から発生した感情」と、「肉体から発生した感情」の明確な見極め方を言語化して説明することは、残念ながらできません。
しかし、自身の感情に意識を向け、内面を観るようになると、少しずつ判断ができるようになり、感情や心の源が理解できるようになります。
「魂から発生する感情」の特徴
「魂」から発生して「心」が受け取り、脳が認識する感情は、「落ち着いた感情」「じわじわと満たされていくような感情」です。
一時的や突発的に盛り上がるような感情ではありません。また、条件が満たされれば、同じ感情を継続して感じ続けます。
人生のシナリオに沿えば「幸福感」を、人生のシナリオから逸れれば「不快感」を感じます。
「肉体から発生する感情」の特徴
「肉体」から発生して心が受け取り、「脳」が認識する感情は、例えば「情熱的な感情」や「突発的な感情」で、その都度感じる衝動的な感情です。
身体の病変時には、不快感となって現れることもあり、また、その反対に健康時には、幸福感となって現れることもあります。条件を満たしても、同じ感情を継続して感じ続けることはできません。思考や心の変化に伴い、感情も変化します。
「欲」が満たされれば「幸福感」を、「欲」が満たさなければ「不快感」を感じます。
16-3.感情の根源を知り、日常に役立てる
あなた方が日々感じる気持ちを、魂から発している感情なのか、それとも、肉体から発している感情なのかを知ることができれば、気持ちの受け取り方が変わるため、苦痛の感じ方さえも変化していきます。
悩み、苦しんだ時だけでなく、日ごろの日常生活においても、あなたの感じる気持ちの根源に意識を向ける習慣をつけることは、あなたの人生に落ち着きを取り戻せることにつながるのです。その結果、人生を楽に生きることができるようになります。
大魂のシステムは、地球で生きる個魂が迷い、苦しみを生み出すことのないように、このような感情のシステムを創り、体内に組み込んだのです。
次回は『<人生設計>シナリオ創作の目的と個魂の役割』についてお話します。
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