23.カルマの解消はシナリオに書き込まれない
人生のシナリオについて、あなた方にお話ししなければならないことがあります。
地球で生きている人々は、人生の苦しみに遭遇すると「なぜ?」とその原因を探します。
苦しみの原因となる事柄はいつくかありますが、地球上で苦しみの原因として挙げられているものの1つが、「前世または過去世でのカルマの解消」という思想です。
あなた方が生まれる前の、そのまた前に生きていた人生の因果関係が原因で苦しみが生まれているという考え方で、あなたが、前世、または過去世でおこなってきた罪を今世で償い、解消しましょうという地球独自の思想です。
カルマとは?
カルマとは、「行為」を表す言葉です。
地球の人々は、カルマまたは業と呼び、行為に対しての結果を結び付けた解釈をしています。善い行いは、果報をもたらし、悪い行為は、その報いを受けます。その受取人は自分自身です。
地球において「因果応報の法則」、「カルマの法則」などと呼ばれる思想です。
「魂の世界」から見るカルマ
地球は、物質的な世界です。常にバランスをとるシステムが働いています。
【地球のシステム】
ですから、「原因」に伴い、「結果」は必ず現れます。しかし、その現れた結果が、魂の「罪」となったり、魂の「功績」となったりすることはありません。
「魂の罪」として神様から報いを受けることも、裁かれることもありませんが、死後、魂の世界へ帰る過程において、行為や気持ちに対して「清算する」という過程があります。ですがこれは、カルマの解消のシステムとは無関係です。
【地獄のような世界】
魂の罪
「魂の罪」という言葉は、とても難しい言葉です。
地球では、「罪」は悪としてのみ受け取られていますが、魂の世界、「大魂」から観ると、地球上で「魂の罪」と言われているものは、地球の不調和の表れです。
「魂の罪」という言葉に焦点をあてると、魂が罪を犯しているわけではなく、魂の宿る肉体が、罪といわれる行為をおこなっているにすぎません。
「地球の不調和を表現する」という個魂独自の、とても難しく繊細な役割を携えて地球に移動し、その役割を遂行するために
「罪と言われる行為をおこなっている」のです。
また、「罪」の性質は一つではありません。地球での不調和を表すために「魂の役割としておこなわざるを得ない行為」の場合もあれば、地球の人々が、肉体的な自由意志の中でおこなう、「悪意」の現れの場合もあります。
肉体的な意思による「罪」の源泉は、地球の人々の「欲」であり、欲から生じる影から発生しているものです。
「罪」という言葉は、地球では「悪」として利用されていますが、本来、「罪」は不調和の表れであり、「善」、「悪」ではかれるものではないのです。
あなた方個魂は、地球の不調和を調和させることを目的として地球に移動しています。その地球に表れている不調和が顕在化したものが「罪」であり、地球の調和が進めば進むほど、「罪」といわれる不調和の現れは顕在化しなくなります。
そして、いずれは、「罪」という現象自体がなくなり、真に調和のとれた平和な世の中になっていくのです。
ですから、「一つの魂」に対しての「特定の罪」というものはありません。「一つの魂」の「一人の人生」において、「過去世」または「前世」と「今世」、そして「来世」へとカルマの解消、罪の意識に苛まれる必要はないのです。安心して、地球で生きていけばよいのです。
あなたらしい人生を・・・
カルマの解消と人生のシナリオは無関係
ここまでお話ししたように、人生のシナリオに、カルマの解消として「その報い」が書き込まれることはありません。
また、カルマの解消として、人生のシナリオに「果報」が書き込まれることもありません。「益」も「損」も生死をまたいで存続することはなく、すべて、死後の世界で心残りは解消され、魂の世界に帰ります。
心残りや執念などが、次の人生に持ち越されることはありません。
【死後世界の全過程】
あなた方「個魂」が地球で生きる目的は、地球を調和させることです。魂を輝かせたり、カルマの解消をするために、地球に生まれ、地球で生きているわけではありません。
とはいえ、カルマというおこないに対して、その結果を受け取るというシステムは存在しています。これは、地球の物質的なバランスシステムによるもので、「因」と「果」、すなわち「原因」に伴って「結果」が現れるというシステムです。
この原因と結果の関係は、生きているうちに受け取る「果」もあれば、死後、受け取る「果」もあります。「おこない」に対して、生きている期間に「果」が現れることがなかった場合、その未清算の「果」を清算するのは死後になります。
死後の世界で、心残りや未練などの解消をしてから魂の世界へ帰るのです。
【心残りの解消】
ですから、地球の人生で何をしても報いを受けないというのは誤りですが、地球での人生を終え、次に生まれ変わった人生にまで、その罪や功績といわれるものがそのまま存続し続けることはありません。
次回は『<神様は意地悪?>教え、育てる本当の意味』についての話です。
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