18.人生のシナリオの詳細-書き込まれること-
人生のシナリオは、「地球で生まれてから地球で死を迎えるまで」を記したシナリオです。
地球の調和を進めるために個魂に与えられた役割の遂行への道すじと、地球での生き方が書き込まれています。
書き込まれると表現していますが、地球のように物質的な用紙にペンで記入することではありません。個魂の「地球でのタイムテーブルにあらかじめ刻み込む」ような形式で人生が描かれているのです。
18-1. 「役割」と「期間」
地球の調和を進めるための「個魂の役割」と、「役割を遂行するための期間」が先に書き込まれます。
この役割は、あなた方個魂が「地球へ移動する目的」となるもので、人生の指針です。役割遂行のための人生設計がシナリオに書き込まれます。
「役割」の内容と遂行する方法
役割は、地球の不調和に応じて創られるので、内容は千差万別です。
例えば、ある1つの不調和を調和させるためには、「表現する人」、「導く人」、「切り開く人」、「傍観する人」、「賛同する人」、
「伝える人」、「反対する人」、「妨害する人」など、いくつもの役割を要する場合があります。
同じ「不調和」に対して「調和を進める」という目的は同じですが、役割の内容が全く正反対で、異なることがあるのです。
地球で生きるあなた方の「魂の記憶」は封印されているため、生きているうちに役割の明確な内容を知ることはほとんどできません。
しかし、人生のシナリオの約束、「必要なものは与えられる」ことにより常に導かれているので、本来ならば道に迷うことはありません。目の前に現れた出来事を導きとして受け入れ、その出来事を解釈し、あなたらしく表現することで役割の遂行につながるのです。
役割の内容によっては、ときに「つらい」と感じることがあるかもしれません。しかし、それが役割の遂行に役立っているときには、なぜか心の奥底で満たされているような感覚を覚えます。
「地球時間」と、個魂の「生きる期間」
地球での時間の進み方は直線的で、一定のリズムを刻んでいます。
感じ方の差異はありますが、時間の進む速度が速くなったり遅くなったりすることはありませんし、時間を飛び越えたり、
時間が戻ったりすることもありません。
そのような地球時間の中、個魂の役割に応じた「地球での滞在期間」と「シナリオ」が決められていきます。
あなた方個魂が地球で生きるときの時間的感覚は、地球の時間の進み方に適応するので、基本的には直線的に描かれていきますが、一時的に曲線的に描かれることもあります。
いずれにしても、始まりと終わりは明確に記されます。
18-2. 出生(はじまり)
役割の遂行に必要な身体に生まれるため、生まれる国、生まれる地域、生まれる家庭、両親、性別、性格や特技、能力などが選択されます。
そして、「どのような身体に生まれるか」、「どのような肉体的特徴と精神的特徴を持つか」、「どのような特技や能力を携えるか」などが人生のシナリオに記されます。
「親となる個魂」との共同作業
出生は、地球で既に生きている「親となる人」との共同作業です。
「いつ」、「どこで」、「どのように」生まれるのかが人生のシナリオには書き込まれますが、この出生のシナリオは、
「複数の個魂の時間軸」が巧妙に交じり合っています。
「あなた」として生まれる個魂とあなたの「親」としてすでに地球で生きている個魂の人生のシナリオは、この出生のシナリオの時間軸では重なり合います。
「未来」と「今」が重なり合う時間軸
個魂が地球へ移動することが決まると、生まれる地域や家、両親の選択をしますが、その時地球で生きている
「親となる個魂」の人生のシナリオには、すでに、その「出生」という出来事は書き込まれています。
そして、親となる個魂の人生のシナリオの「出産」と、あなたが地球で生まれるための「個魂の人生のシナリオ」が、
「出生」という出来事において時間軸で重なり合い、地球に生まれ出ることが可能になるのです。
時間軸で重なったシナリオはその後、再びそれぞれのシナリオを進み始めます。
「親となる個魂」とのシナリオの関係性
地球上で親となる個魂は、すでに地球で生きています。
親となる個魂も魂の世界で役割に応じた人生のシナリオを創作し、地球に移動している「個魂」です。親の人生シナリオには、この時すでに親になるための「出産」という出来事が記されています。
しかし、そのとき生まれる個魂が決まっているわけではなく、「子」として生まれる個魂の傾向のみが記されているだけです。
「子」として生まれる個魂にも、その個魂の役割に応じたオリジナルの人生のシナリオがあります。「親となる個魂」が「子となる個魂」の役割や人生のシナリオに対して、取捨選択することはできません。
親は「親のシナリオ」を生き、子は「子のシナリオを生きる」ことが大切なのです。
とはいえ、「子となる個魂」は役割遂行のために生まれる地域や「親となる個魂」などを選択するので、「親」と「子」の役割が似通う傾向があるというのも事実です。
また、人生のシナリオについても、「親となる個魂」と「子となる個魂」のシナリオが、時間軸で重なり、
一時的に似通うこともあります。
18-3. 生き方、人生(役割遂行の道すじ)
「個魂の役割」を遂行する方法、道すじが書き込まれます。
役割を遂行するためには、楽しいこと、嬉しいことの他に、あらかじめ困難を体験し、悩みや迷いを生み出すことが
必要となる場合もあります。
個魂が地球上で役割を遂行するために必要な物事は、すべて人生のシナリオに書き込まれています。
必要な物事
地球で生きるために必要な物事は、最善のタイミングで用意されます。
お金が必要ならばお金が、時間が必要ならば時間が、物が必要ならその物質が、体験や経験が必要なら、その体験や経験が「いつ」、「どのように」出現して、それを「どのように対応するのか」などが詳細に記され、人生のシナリオに書き込まれているタイミングで、その出来事が目の前に現れます。
ですから、調和を進めるために自ら努力して何かを手に入れようとする必要はありません。あなたの役割に応じて、人生のシナリオに書き込まれたとおりに、必要な物事は、すべて与えられるのです。
生育環境
生まれてから「どのように育つのか」、「どのように育てられるのか」が記されます。
「どのような教育をされるのか」ひとつをとっても、過保護、放任、適度な教育など、様々な選択肢があり、役割を遂行するための最善のシナリオが描かれます。
ただし、事件や事故につながるような環境は、最善の人生のシナリオではありません。虐待をはじめ、事件や事故につながるような環境は、特殊なシナリオというシナリオが選択されてしまった結果です。
【特殊なシナリオ】
特殊なシナリオは、幸せを保証する最善のシナリオではありません。人生のシナリオとは全く異なる種類のシナリオです。
人間関係
人間関係には様々な関係性があります。
「育てる側」と「育てられる側」との関係性や、年齢や立場など「上」と「下」といわれる場合の関係性、また、友達や同僚などの「対等」な関係性、さらには、「合う」「合わない」などの直感的な関係や、「好き」「嫌い」などの感情的な関係もあります。
人間関係についても、役割に応じたシナリオが描かれます。
また、役割に直接関係のない部分は、空白部分のシナリオとなる場合もあります。
同じ「時」を過ごしているように見える人間関係でも、時間軸が重なる場合と重ならない場合とがあるのです。個魂の役割により、人生のシナリオの内容は千差万別なのです。
仕事などの生きる術
子ども時代の「育てられる」時期を経て、自立していくまでのことが書き込まれます。
地球で生きるということは、仕事などの生きる術が必要です。役割の遂行が直接仕事と結びつく場合もありますが、
そうでない場合もあります。どのような仕事を持ち、生きていくのかが記されます。
その仕事に就くまでの「生育環境」、「必要な体験」、「必要な学問」、「必要な経験」なども「いつ」、「どのように」おこなうのかが書き込まれます。
老い、病気、ケガなどの事故
老いや病気、ケガや事故などが役割となる場合があります。命にかかわることのない病気や、比較的小さなケガや事故などです。
この場合も、「いつ」「どこで」「どのように」現れるかが書き込まれます。役割がこのタイプの場合には、役割以外にも現れることがあるこの現象について、目の前に現れる出来事をよく観察し、感じてみることが大切です。
役割となっている場合には、次の行動に移す出来事がシナリオ通りに導きとして目の前に現れます。
魂からのメッセージ
老いや病気、ケガや事故などは、役割の他にも、魂のメッセージとして現れることがあります。
魂のメッセージとして現れた場合には、軌道修正を知らせるというメッセージ性が高いものです。人生のシナリオとかけ離れた生活を無理に送っていたりする場合に、現れることがあります。
魂のメッセージとして現れる場合の病気やケガなどは、役割ではないので人生のシナリオに書き込まれることはありません。人生のシナリオとかけ離れた暮らしを続けていると、個魂や魂の世界からのメッセージが、形として現れる現象です。
人生の終了時
老いや病気、ケガや事故などは、役割の他にも、地球での人生を終え、魂の世界に帰る手段として現れることがあります。
魂の世界へ帰る手段として現れた場合には、地球での人生も終わりが近づいてきたということです。役割の遂行を終え、
地球でのまとめの時期にあるともいえます。
人生の終了として現れる場合は、「役割」そのものではありませんが、人生のシナリオには詳細に書き込まれます。
18-4. 死(終わりの時)
役割の遂行の期間か終わると、地球での暮らしも終わり「死」を迎えます。「いつ」「どのような形で」死を迎えるかは、人生のシナリオに詳細に記されます。
地球の人々は「死」を恐れることがありますが、人生のシナリオ通りに「死」を迎えることは、怖いことではありません。「死」を恐れるよりも、人生のシナリオに記されている期間、地球で生きているうちにやりたいこと、できることの「し残し」が無いように生きることが大切です。
「し残し」は、心残りとなり、死後の世界で解消する必要が出てきます。
【死後の世界】
また、「死」を語るうえで避けては通れないのが、自ら選ぶ「死」です。「シナリオにない死」を自ら選び、実行に移すことは、絶対に避けなければなりません。
苦しみから逃げなくても、苦しみを取り除くことができます。
あなたが生きる目的や、あなたの生きる意味を見失わず、魂の幸せが保証されているあなたオリジナルの人生のシナリオを生きてください。
【シナリオの保証】
あなたは必ず守られます。あなたの内部にいる魂があなたを必ず導きます。
あなたの人生のシナリオをどうか信じてください。
「死」とは
「死」とは、地球で肉体とともに生命活動を営んできた個魂が、役割を終え、肉体と離れて魂の世界へと帰るために
必要な通過点です。
地球の人々は「死」を恐れ、永遠の命を欲しがることもありますが、「個魂が肉体に宿る」という形態の身体では、
地球で永遠に生き続けることはできません。
また、あなた方地球の人々は「死」を忌み嫌うことがありますが、肉体という身体が生命活動機能を失うということは、
肉体が地球という自然環境に還るために朽ちていくということです。
地球で共に存在し、共に生きている様々な生物たちの力を借りて地球という自然環境に還るのです。
【地球のシステム】
そのような意味では、「死」は忌み嫌うものではなく、地球のバランスで成り立つ、とても崇高なシステムです。
地球と大魂とが調和し、ドッキングすれば物質世界と魂の世界の境がなくなり、「死」の概念は変わります。苦しみのない融合した世界が幕を開けるのです。
それはそれは、素晴らしい世界です。
「大魂」のすべての魂たちは、皆、物質と魂が調和し融合した世界を現実には体験していません。しかし、大魂よりもさらに大きな世界では、すでに調和融合した世界が開けており、すばらしい世界が幕を開けています。
あなた方個魂は、「大魂と地球の調和とドッキング」のために地球へ出向き、地球を調和させるために働いているのです。
死後の世界
地球で「死」を迎えても、瞬時に「魂の世界へ帰る」ことはできません。地球での死後、魂の世界へ帰るためにその中間の世界でしばらくの間、過ごします。
人生のシナリオに書き込まれることは、「役割」と、役割の「遂行の期間」のことで地球で生きている間の生活のみです。
死後の世界は、人生のシナリオには書かれません。地球での暮らしによって死後の世界は変化します。
地球での暮らしが、死後の世界にどのように影響するのかを知り、地球での暮らしに役立ててください。
18-5. 空白部分のシナリオ
人生のシナリオに記載されるのは、「役割を遂行するため」の道すじです。ですから、「調和に直接影響しない」物事は、シナリオに記載する必要はありません。
これが「空白部分のシナリオ」です。
「空白部分のシナリオ」は、人生のシナリオに記載する必要はありませんが、あえて、「シナリオに書き込んで地球に移動する」ことも可能です。
空白部分のシナリオは、役割に応じてある程度の選択肢、自由度が与えられます。
人生のシナリオに記載すれば、「必要な時に必要なものが現れる」というメリットがありますが、地球での生活において、
自由度は下がります。地球に移動し、地球で生まれてからは「人生のシナリオの変更」はできません。
地球に移動する前、魂の世界にいるうちに、選択肢の有無、自由度の度合いなど、「空白部分のシナリオ」の詳細もすべて決定します。
人生のシナリオに細かく詳細に書き込まれることもあれば、ほとんど書き込まれないこともあります。
18-6. 人生のシナリオの特徴
地球での生活において、人生のシナリオに反する、または、個魂の役割から逸れるものについては、どれだけ強く望んでも、
なかなか手に入れることはできません。
役割に関係のないものは、どのようなシナリオにも書き込まれることはないのです。
次回は『<調和とは>人工的調和を脱却し、非物質との調和へ』についてお話します。
【項目別リンク】
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