魂の世界の物語の進行をいったんとめて、今までお話ししてきた内容の補足のお話をしていきます。人生のシナリオに書き込まれないことや、人生のシナリオとは無関係のこと、また、地球での概念について、いくつかの具体例を挙げてお話ししますね。
まずは、「魂の年齢」や「魂の成熟度」という思想についてのお話です。
22.魂の年齢と成熟度
地球では、魂には年齢や成熟度があり、若い魂だとか、古い魂だとか、また、未熟な魂だとか、成熟した魂だとか、という観点による思想があるようです。
魂の世界では、魂に対してそのような観方や考え方をすることはありません。
魂の世界の魂たちは、魂について「それぞれが周波数のようなものを持ち、それぞれが色と光を出す」という認識しかしません。魂の世界は、すべてが調和している世界なので成熟度というような、「高」、「低」ではかるようなシステムは必要ないのです。
魂の世界に存在する無数の「個魂」と、同じ周波数により融合している「中魂」、そのまとまりの「大魂」が、切り離され、バラバラにされ、差別化されてはかられることはありません。
魂の成熟度と魂の年齢
魂の世界の魂たちは、魂に対して「成熟度」という考え方はしません。
「成熟している魂」も「未熟な魂」もいませんし、「若い魂」も、「古い魂」もいません。そもそも、私たち魂の世界には時間的概念がありません。
すべての魂の源は同じで、性質の違いから、それぞれが周波数をもち、「個魂」、「中魂」、「大魂」という3つのタイプに分けることができますが、そこに、魂のレベルのはかりである「高・低の差」や魂の年齢のはかりである「新・旧の差」はないのです。
地球上に生まれたあなた方個魂が、地球上で突然変異を起こして成熟度を可視化したり、差別化したりする「もの」になることはありません。ですから、「行動が幼いから魂が未熟」というような考え方をする必要はないのです。
地球の人々は、苦しみから解放されるための手段や理由として、「魂の成熟度」という考え方を利用していますが、「魂の成熟度」という考え方では、調和を進めることはできず、長期的な幸せを感じることができません。
差別と排除を助長
地球で生きているあなた方に質問します。
地球で生きている期間に、あなた自身や他の人の「魂の成熟度」を知ることにどのような意味があると考えていますか?魂が成熟していると、優秀なのでしょうか。魂が幼く未熟ならば、人間的に劣っているということなのでしょうか。
いいえ。そんなことはありません。
「魂」は皆、かけがえのない存在、唯一無二の存在です。地球の物質的なはかりで測れるような存在ではありません。
地球の人々は、いろいろな物事について「優」、「劣」をつけることに慣れています。そのようなラベル付けをして、意図した方向へ向かわせようとしたり、「優」が「劣」を管理したり、蔑んだりするような世の中になろうとしています。
あなた方個魂は、地球で肉体に宿り、人として生きると、このような地球の環境に適合して、優劣をつけようとします。
魂の本来の目的を忘れ、肉体的な思考にすべての主導権を握られ、肉体的な思考のみに依存し過ぎると、それは終いには度を超し、やがては差別を生み出し、排除を助長してしまうのです。
魂の年齢や成熟度という思想はなぜ生まれたのか
ではなぜ、魂の年齢や成熟度という思想が生まれたのでしょうか。
それは、人々が「苦痛から逃れる手段」または、「生きる意味を見出す」ために考えられた思想なのです。魂の年齢や成熟度という思想は、地球で生きるために生まれた実践的な思想なのです。
魂の年齢や成熟度思想のメカニズム
「魂の年齢や成熟度」という思想は、人々が「苦痛から逃れる手段」または、「生きる意味を見出す」ために考えられた思想です。
自身を苦しめる相手を「魂が未熟だから」「幼い魂だから」と差別化し、自身を上位的な立場に置くことで相手を見下すことができてしまいます。支配することさえできてしまいます。苦しみの原因を「魂の未熟な」または、「魂の幼い」とされる相手の責任と決めることで、相手を下位的な立場に置くことができてしまうのです。
その結果、自身の立場を優位にし、他の責任とすることで「苦痛から逃れていると感じ取る」という錯覚が起こるのです。
「相手の魂が幼い」から、苦痛が生まれるのではありません。「魂が幼い」から、「行動も幼く」なるわけではないのです。
困難な人生への理由付け
また、「魂が成熟していると困難の多い人生になる」、「魂が成熟していると試練が多い」などという考え方があります。
これは、人生に困難が多い場合に、「自身の魂が成熟しているから、つらい人生なのだ」と思い込むことで自分自身を納得させることができる思想です。
『つらいのは、魂を成長させるために仕方のないこと』とか『魂は高みを目指し、高度な魂となるために魂の修業をしている』などと、そのような思想をすることにより、生きる意味や希望を見出して、つらい人生の意味をすり替えることができるのです。
大人になっても幼さの残る人の魂
大人になっても幼さの残る人がいるのは事実です。では、そのような「幼い行動や言動」の理由や意味をどう解釈すればよいのでしょうか。
それは、魂が幼かったり、未熟だったりするのではなく、「その身体に生まれ、その身体で生きる役割に則っている」
ということ、ただそれだけなのです。
「役割の遂行上、幼い考えを持たなければならない身体」に「個魂が宿る」必要があり、その身体で役割を遂行し、「地球で生きる」という奉仕的なお仕事をしているにすぎません。
【心と身体の選択】
また、その幼い行動をする本人は、地球で生きる上で、心の中に様々な葛藤を抱え込みながらも、懸命に生きているのです。個魂の役割を真面目に実行し、誠実に行動しているだけなのです。
実は、とてもシンプルなお話です。
地球で嫌なことがあったとき
では、地球で嫌なことやつらいことがあったとき、魂の年齢や成熟度というものの観方以外に、どのような考え方をすれば苦しみを癒すことができるのでしょうか。
魂の世界の魂たちからあなた方へ伝えられるメッセージはたった一つのみ、『あなた方は、地球と大魂とを調和させ、ドッキングさせるために地球で生きている魂の仲間たちです』ということです。
【地球で生きる目的】
あなた方個魂は、地球を魂の世界と同じように平和で争いのない、すべてが温かくて心地よく暮らせる調和した世界にするために、地球に生まれたのです。その地球で、調和を進めるために創られた個魂特有の人生のシナリオのもと、役割を遂行しながら生きているのです。
あなた方は、「魂の世界」から地球に移動し、地球で生きている魂です。
あなた方は個魂として、地球を調和に導くための役割を人生のシナリオに書き込み、それぞれが、ただ懸命に、地球上で生きているだけなのです。人生のシナリオがあなたを裏切ることはありません。
嫌なことやつらいことがあったときには、あなた自身の魂の役割と人生のシナリオの導きに身を委ねてください。
争いや差別、排除からは調和は生まれません。
これが最大の解決方法であり、最善の考え方だとお伝えします。つらいことや人生に行き詰ったと感じるとき、いつでも、そのことを思い出してください。
地球で魂の成熟度は可視化されるのか
最後に、魂の可視化について、もう一度おさらいしておきましょう。
地球において魂の年齢や魂の成熟度が可視化されることはありません。外見や性格から、魂の本質を見分けることができないのと同様に、個魂は、それそれが周波数のようなものを持ち、それぞれが色と光を出しているにすぎません。その周波数や、色、光が、地球において成熟度となり、可視化されるように変化するということはないのです。
魂の本質を知り、争いや差別からではない、調和の温かさ、真の優しさを思い出してください。
【魂の世界とは?】
次回は『<魂の真実>魂の罪やカルマの解消はありません』についてお話します。
【項目別リンク】
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