33.魂の世界へ帰るまでの全過程
あなた方が、地球で「死」を迎えても、日頃考えてきたことや気持ちが突然「無」になることはありません。「肉体的意識」というエネルギー体が残ります。
この「肉体的意識」は、地球で生きるために必要なシステムです。しかし、物質的な肉体の感覚などを「魂の世界」に持ち帰ることはできません。「魂の世界」に帰るためには、生きるために必要だったこの「肉体的意識」を「純粋な記憶」に整理する必要があるのです。
「肉体的意識」を「純粋な記憶」に整理するまでの過程が、死後の世界でおこなわます。死後の世界は、地球での生き方によってそれぞれ異なる世界が現れるので、「魂の世界」へ向かう道のりは千差万別です。
そこで、「肉体的意識」が、「純粋な記憶」へと整理される過程と、その後、魂の世界へ帰るまでの全体像をまずはじめにお話します。
Ⅰ. 「死」を迎える
地球上で「寿命」と呼ばれている「人生のシナリオ」や「特殊なシナリオ」の終わりのときが来ると、あなた方個魂は、「死」を迎えます。【特殊なシナリオとは?】
「死」を迎えても、あなた方が日ごろ感じていた「気持ち」や、物事を体験した「記憶」などが突然、「無」になることはありません。エネルギー体として「肉体的意識」が残ります。
そして、肉体に宿っていた「個魂」は、「死」と同時に肉体から分離します。【肉体と個魂の分離】
Ⅱ.肉体的意識と個魂は眠る
肉体が「死」を迎えると、肉体を失いますが、「肉体的意識」は残り、個魂に思考を委ねながら存続を続けます。
地球での死後、肉体から分離した「肉体的意識」と「個魂」は、死後の世界へ移動するために眠りを必要とします。しかし、
「肉体的意識」が、自らの「死」を自覚しなければ眠ることができません。
「肉体的意識」が「死」を自覚するまでの期間、「個魂」とともに地球で過ごします。そして、「肉体的意識」が「死」を自覚すると、「個魂」と共に眠りにつきます。【一度目の眠り】
Ⅲ.死後の世界で一度目の目覚め
眠りについた「肉体的意識」と「個魂」は、「中間の世界」と呼ばれる死後の世界で目覚めます。
「眠り」という手段を使い、異世界へと移動するのです。「魂の世界」に帰るまで、この中間の世界で過ごします。【一度目の目覚め】
中間の世界とは?
中間の世界は、「魂の世界」と「地球」の中間にある、半物質的な世界です。
地球では、「心の世界」、「想念の世界」、「幽界」や「霊界」などとも呼ばれている世界です。地球の「物質世界」とは異なる世界ですが、地球での生活を映し出す、地球の要素に似た、「半物質的な世界」です。
しかし、皆が共通して見ることのできる「同じ世界」ではありません。中間の世界にいる個魂たちは、それぞれが「異なる世界」を見て、「異なる世界」で過ごす世界です。
中間の世界では、地球で生きていた頃のように、個魂同士がかかわりあったり、何かを成し遂げたりするようなことはありません。地球で生きていた頃の心残りや未練、後悔などの感情を解消し、記憶を整理するための世界です。
Ⅳ.心残り、未練や後悔の解消
「肉体的意識」には、地球で生きていたころの、様々な「記憶」と、「感情」が刻み込まれています。
その中には、「未練」や「後悔」、「心配事」などの感情も含まれ、そのような「心残り」の感情がわずかでも残っていると、「魂の世界」に帰ることができません。そこで、中間の世界で地球での「記憶」の整理をするのです。
中間の世界では、「心残り」の記憶が、映し出され、その映し出された世界で、心残りが解消されるまで過ごします。【心残りの解消】
心残りが映し出す世界は、「地獄のような世界」の場合もあります。「記憶」の中に存在する、「感情」や、「思想」が映し出される世界です。【地獄という世界】
死後、天国に行くと信じている人は、「天国のような世界」が映し出されることもあります。【天国という世界】
また、地球へ遺してきた「未練」や「心配事」が強い場合には、その記憶を癒すために、魂の世界から「癒し」と
「導き」が施されることもあります。【魂の世界からの癒しと導き】
どのような世界が映し出され、目の前に現れても、その映し出された世界が永遠に続くことはありません。ひとつの「心残り」が解消すると、目の前の景色は消え去り、新たな「心残り」が、目の前に映し出されるのです。
Ⅴ.名残の解消
「肉体的意識」から、「心残り」や「未練」、「後悔」や「心配事」などの心残りの記憶をすべて解消し終えると、最後に、肉体の「名残」が残ります。その「名残」の解消をします。【名残の解消】
肉体の「名残」とは、生前の五感と呼ばれる「肉体の感覚」を感じ取るシステムと、心や気持ちが現れる「肉体の感情」が湧き起こるシステムです。【地球で生きるための準備-肉体の調整-】
「心残り」と「名残」をすべて解消すると、「魂の世界」へ帰る準備が整います。
Ⅵ.二度目の眠り
「心残り」と「名残」のすべての解消を終えると、「肉体的意識」の記憶が整理され、「純粋な記憶」となります。そして、「個魂」は、魂の記憶のすべてを思い出します。
地球へ移動するための「役割」や「人生のシナリオ」や「特殊なシナリオ」のことなど、すべてを思い出し、すべてを理解して、中間の世界で二度目の眠りにつくのです。【二度目の眠り】
Ⅶ.魂の目覚め
二度目の眠りの後も、世界は変わらないまま、中間の世界で目覚めます。この目覚めは、「魂の目覚め」と呼ばれている目覚めです。
二度目の眠りから目覚めると、肉体の余韻はなくなり、「個魂」は「純粋な魂」の存在に戻っています。魂の存在に戻った「個魂」は、「純粋な記憶」をもとに、地球での生活に思いを馳せます。そして、「役割」の遂行を、「人生のシナリオ」と照らし合わせ、どの程度達成することができたのかなど、「地球での生活」を内省するのです。
内省は、罰を受けたり、魂の罪としたりするためにおこなうわけではありません。【魂の目覚め】
内省から「地球の現状」を分析し、その分析結果を「魂の世界」へ持ち帰るためにおこなうのです。
内省により導き出された「分析結果」と、心残りと名残の解消により整理された「純粋な記憶」は、「魂の世界」に持ち帰ります。
Ⅷ.魂の世界へ帰り、中魂と融合する
魂の世界へ帰るすべての準備が整うと、個魂は、「純粋な記憶」と「分析結果」を携えて魂の世界へ帰ります。
「魂の世界」は、「個魂」の故郷であり、本来の居場所です。「個魂」は、「魂に世界」に帰ると、安らぎと、喜びを感じ、とても幸せな気持ちに満たされるのです。そして、同じ周波数をもつ、「個魂」たちと再会し、「中魂」と融合します。【中魂とは?】
持ち帰った「純粋な記憶」は、中魂と共有し、地球の現状の「分析結果」は、大魂のシステムに記録されます。【魂の世界へ帰る】
役割の終了
地球を調和に導くため、「役割」を持って地球へ移動し、地球で生き、地球で死を迎えて、「中間の世界」を経て「魂の世界」へ帰ります。
これで、個魂の「役割」はすべて終了です。
しかし、地球はまだ調和していません。未調和のままです。「地球が調和する」そのときまで、「個魂」たちの地球への移動は続きます。今後も再び、地球へ移動することがあるかもしれません。その時まで、しばらくは魂の世界で過ごします。
もしかしたら、中魂に属する別の「個魂」が、役割を持って地球へ移動するかもしれません。そのときには、「中魂」として
魂の世界から、導きやサポートを施すことになるかもしれません。
地球で生きている「個魂」たちは、今このときも、地球を調和に導くため、「役割」を遂行しながら懸命に生きているのです。
次回は『<死の恐怖>魂の世界に帰るためには避けられない死』についてお話しします。
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