早速ですが質問です。
あなたは、現在、満たされた人生を送っていますか?
幸せですか?
それとも、
苦しいですか?
今回は、あなたが、「あなた自身」にもっと自信を持ち、「あなたらしく」生きてもらうことができるように、過去とあなたとの関係についてお話しします。
後悔したことがありますか?
あなたは、今までの人生の中で、後悔をしたことがありますか?
たいていの人は、後悔の一つは二つはあるかもしれませんね。
あの時、あーすればよかった。
こーすればよかった。。。
あの時、こうしていれば、今、こんなはずじゃなかったのに・・・。
現在、「人生に失敗や挫折している」というような気持ちを持っているような場合、過去の出来事に対して後悔の念がわいてきます。
しかし、ちょっと待ってください。
あなたが、その時にした決断はあなたにとって「最善」だったのではありませんか?
あなたの、その時の決断は、あなたが真剣に考えて決めたはずです。
違いますか?
どんな理由にせよ、あなたは自分自身で考えて決断を下し、実行したのです。
いくらかの時間を経てその決断の結果が思わしくないことになってしまったとしても、その結果としての出来事が、「その時」に分かるはずはなかったのですから仕方がありません。
その当時、その瞬間の過去の場面に思いを馳せてみてください。あなたが後悔している、その時の状況を鮮明に思い出して、もう一度、決断をしてみるのです。
現在のあなたはその決断の結果を知っています。そう。現在のあなた自身です。
現在のあなたが、過去のあなたにアドバイスすることも可能です。「その決断は間違っているから止めて、もう一つの決断にしたほうがいいよ」と過去のあなたにアドバイスしたとき、当時のあなたは何と答えるでしょうか。そして、どのような決断を下すのでしょうか。
当時のあなたも、その可能性は分かっていたり、予測していたはずです。でも、過去のあなたはその決断をせず、別の決断をしたのです。その時の過去のあなたは、あなた自身のために、迷い、考えて決断したのです。その当時の、自分の気持ちを大切にしてください。
後悔は、「あなたが過去にした決断を未来で否定する」ことです。
あなた自身の過去の決断を未来のあなたが否定してしまえば、同じあなた自身を否定することになるので、自信を失い、自尊心さえ失い始めてしまいます。
その結果、自分の責任だと自分を責めたり、また、反対に、誰かの責任にすることで責任を押し付けて逃れてみようと試みたり、自分自身をも見失ってしまうのです。
過去は過ぎ去ったこと。
過去の現実は変わりません。
しかし、そこで落ち込む必要は全くないのです。
過去の出来事としての現実は変わらなくても、あなたの受け取り方、考え方で過去の受け止め方はいくらでも変えることができます。
あなたが、現在、後悔している「何か」に対して、これから先、似たような出来事があった場合、あなたならどうしますか?
後悔していることを経験として受け止め、同じような後悔や失敗をしないためにあなたは当時とは違う行動、言動をとるはずです。
「後悔していない」ならば、何度でも同じことを繰り返すかもしれません。
しかし、後悔していると感じているのなら、後悔したことを再び「したい」とは思うはずがありません。
失敗したと思って後悔しているのですから・・・・。(ただし、中毒性のものによる脳の影響が出ている場合はその限りではありません)
そのように考えると、その当時の「あなたの決断」は、未来を生きるための学習だったのだと考えることはできませんか?
その決断で、例えば大切な何かを失ってしまったとしても、その苦しい想いが経験として記憶に残り、二度と同じことを繰り返したくないと強く思うことでしょう。
。。。
と、ここまでの話は後悔を「失敗」として受け止めているのが前提でのお話です。
しかし、あなたが後悔していることでも、実は、この流れで「よかった」という場合があることを知っておいてください。
現在のあなたは過去のあなたで創られる
現在のあなたは、過去のあなたで創られています。
あなたが現在、孤独でも、つらくても、幸せでも、楽しくても、それは「あなた自身の過去からの継続」です。
それは、あなた自身の行動の結果が表れたというものではなく、あなたの人生の軌跡にすぎません。
今現在、つらさを抱えている人にとってこの言葉は酷に聞こえるかもしれません。しかし、「現在のあなたは、過去のあなたの行動の責任ですよ」という話とは全く異なる話です。
この世界で生きていると、説明できない出来事や、説明できない流れが度々起こります。
考えてもみてください。あなたがなぜ、あなたの両親のもとに生まれたのか、説明できますか?
生まれたその瞬間から、すでに説明できない出来事が生じているのです。
この世界には、説明できない出来事であふれかえっています。
この世で生きる中で、説明できない事柄があると、つい「運命」という言葉で片付けてしまうようで恐縮ですが、「運命」と思わざるを得ない状況が確かにあるのです。
ですから、先ほどの後悔の話に戻りますが、どれだけ「そうならない」ように気を付けて、努力しても、「そうなってしまう」ことが度々、、、いや、現実的に本当によくあることなのです。
懸命に生きていても、適当に生きていても、いい加減に生きていても、もし、人生の流れが同じで、「決まっている出来事」だったとしたら、あなたはその過去をどう受け止めますか?
一生懸命に努力して、一生懸命に考えて、一生懸命に生きてきたから、後悔もするし、疲れるし、時には恨みたくもなるし、憎みたくもなるのです。
あなたの周りにいませんか?
いい加減に生きているのに、なぜか人生がうまくいっている人。。。
また、その正反対な例として、
真面目に誠実に生きているのに、なぜか人生がうまくいかなくて疲れ切ってしまっている人。。。
あなたにもし、生活に少しの余裕があれば、試しに、流れに身を任せて生きてみると分かると思います。
一生懸命、真面目に生きても、
適当に、いい加減に生きても、
なるようになっていく・・・という波が、人生にはあるのです。
あなたがもし後悔していることが、この「波」の一つだったとしたら?
あなたがもし後悔していることが、この「波」の一つだとしたら、あなたが過去にその決断を下していても、その決断を下していなくても、現在起こっている現実に何ら変更はなく、あなた自身の出来事として現れているとしたら、それでもあなたは後悔し続けますか?
後悔して苦しんでいるあなたのような人は、もっと、自分を大切にして良いのです。もっともっと自分を大事にしてください。大事にするのは「あなたの身」と「あなたの心」両方共にです。
人生の証
そして、あなたが今まで生きてきた軌跡ともいうべき過去は、あなたの人生の証です。
「過去につらい出来事しか無くて…」というような場合でも、それでもあなたの過去はあなたの人生の証なのです。そして、後悔するのではなく、悲観するのでもなく、自分自身を敬い、大切にして、過去の自分自身を労わるのです。
自分自身を責め、後悔し続けていては、未来は広がりません。
あなたが、あなた自身を大切にして、あなたの人生そのものを尊重するのです。
あなたの過去の嫌な思い出や苦しい思い出は、あなたを苦しめるために存在しているのではありません。嫌な思い出や苦しい思い出は、浮かんでも心に留めずに流してしまって構わないのです。
嫌な気持ち、苦しい気持ちをスルーする癖を付けてください。
嫌な気持ちや苦しい気持ちを「流す」癖がついていくと、あなたの過去は変わりはじめます。
変わるといっても、出来事が変化するわけではもちろんありませんが、受け取り方が変わるので過去の世界が変わるのです。
過去から紡がれる未来
過去のあなたが、一日一日を過ごしているときの、たわいもない出来事、落ち着いた時間、感じている安らかな気持ちが紡がれて、現在に至っています。
嫌なこと、苦しいことなどの環境は、外的要因です。外的要因を分析して行動に生かすことも時には必要なこともありますが、先ほども言ったように、どんな行動を起こしても、「流れ」に逆らえないことがあるので、自分の人生のすべてをコントロールすることはできないことを知るのです。
そして、自分の中の「安らぎ」や「ゆとり」が過去から紡がれているという現実を、意図的に続けられるようにするのです。
「安らぎもゆとりもありませんでした」という方が中にはいますが、安らぎやゆとりが存在しなかったということはありません。後悔の念や、悩みや苦しみが多いと、なかなか気づきにくい気持ちですが、必ず安らぎやゆとりの気持ちは人間の中に存在しています。
あなたの安らぎとゆとりは、あなた自身の貴重な財産です。その財産が過去からずっと続き、紡がれているのです。安らぎとゆとりがあるからこそ、つらさを感じてしまうという面もありますが、安らぎとゆとりは、ずっと紡がれ続いているのです。
幸せの素
あなた自身の中には、あなたの幸せの素「安らぎ」や「ゆとり」が存在しています。その安らぎやゆとりは、人生で生きていくためのヒントや、困難を解決するための方法を閃かせてくれたりします。
安らぎとゆとりは、幸せの素です。
その安らぎとゆとりはあなたの中に、確実に在るのです。
安らぎとゆとりを有する「あなた自身」を信じないで、他に何を信じるというのでしょうか。
もっと自分を信じてください。
自信をもって、自分自身を人生を生きていいのです。
過去からずっと紡がれているあなたの安らぎやゆとりは、あなたの安心感となってあなた自身を癒します。
あなたが自分を信じることができなければ、その安心感も、安らぎも、ゆとりも、あなたから遠ざかってしまうのです。
誰が何と言おうと、「あなたはあなた」です。あなた自身をもっと信じてください。