34.人生のシナリオのエンディング
地球で人として生き、寿命を迎えると、「人生のシナリオ」に記載されている通りに、人は死を迎えます。
「いつ」どのような「死」を迎えるのかは、「人生のシナリオ」にすべて記されています。
地球に移動する前、生まれる前に過ごしていた魂の世界にて「魂の役割」と、「人生のシナリオ」が決められているので、
「死」をやみくもに恐れる必要はありません。【人生のシナリオに書き込まれていること】
あなた方は、地球を調和させるために、地球へ移動した個魂たちです。地球の調和を進めるために担当した「役割」を遂行する期間が終わり、「魂の世界」に戻る手段として「死」を必要としているのです。
「死」を迎えるとあなた方は、本来の居場所である「魂の世界」に帰ることができるようになります。【個魂の人生設計】
しかし、地球上で、物質的な生活をしている人々にとって、「死」は恐怖と感じることが多いようです。
死の恐怖
地球上で生きている多くの人々は、「死」を恐怖と感じています。「死」はなぜ、怖くて恐ろしと感じるのでしょうか。「あなた」が「あなたではなくなる」かもしれないと思うからでしょうか。「気持ち」や「思い出」が消えてしまうと思うからでしょうか。
それとも、「死後の世界」が想像のできない「未知の世界」だからなのでしょうか。もしかしたら、地球で生きていたころの悪行が心配で、「地獄」へ行くかもしれないと不安になってしまいましたか?
生から死へと移行する、「痛み」や「苦しみ」という、その瞬間が怖いのでしょうか?
あなた方は、地球で生きるために、魂の記憶をすべて封印しました。それは、「調和」という魂全体の目的を進めるために必要なことでした。しかし、魂の記憶が失われているからこそ、「魂の世界」へ帰る手段である「死」に対してさえも、恐怖を感じるようになってしまったのです。
肉体的思考で「死」を考えるので、恐怖が増幅していくのです。
肉体的思考による「死」
「魂の世界」から観ていると、地球の人々が「死」を恐れるのは、地球での物質的な暮らしに心底慣れてしまったからだと観えています。
「死は怖いものではなく、魂の世界に帰るための通過点」です。しかし、自ら「死」を選ぶことは大きな間違いですからやめてください。あなたの「死」はいずれ必ず訪れます。早まる必要はありません。「あなたが地球で生きる」ことに意味があるのです。【自死について】
地球での「物質的な視点」でのみ物事を観ている人々は、「魂の視点」で物事を観ることができなくなっています。
その結果、未知の世界である「死」や「死後の世界」を恐れるようになっていくのです。物質的な肉体は、痛みや苦しみを感じます。それは、生きていくために必要な身体のシステムでした。【生きるための準備】
「生きていくために身を守る」という身体のシステムが作動するので、「死」を迎えるときに、「苦しみ」や「痛み」を伴うではないかと想像してしまうのです。
「苦しみたくない」「痛い思いはしたくない」と怖くなった結果、避けたくなるのです。
物質的な視点で観ると、「生きる」とは、心臓が動き、身体が脈を打つことです。痛みも感じます。「脳」が思考を可能にするのも、生きているからこそです。
その肉体的、物質的な思想の延長線上に「死」を感じると、「死」は恐怖となってあなた方の心を占領します。
死とは?
本来、「死」とは、あなた方が地球での役割を終え、魂の世界へ帰る手段としての意味しかありません。地球でのお役目が
終わったことを知らせるものであり、あなた方の「人生のシナリオ」で予定されている出来事です。
ですから、本来は、苦しみながら迎える「死」はあってはならないことなのです。
しかし、地球の人々は、苦しみながら死を迎える人が大勢います。苦しみながら「死」を迎える人々を間近に感じるため、その「死」に影響された多くの人々が「死」への恐怖を倍増させていくのです。
「生」に執着しなければ、「死」の恐怖は薄れていきます。
現在地球で生きている人々からすると、難しいことを言っているように聞こえるかもしれませんが、それが真実なのです。恐れる必要はありません。「生」へ執着し、「不安」や「恐れ」が大きくなると、「苦痛」までもが大きく育ちます。
あなた方、魂の「人生のシナリオ」に身を任せてください。人生のシナリオによる「死」は怖いものではありません。
「生」への執着
地球で生きている人々は、「生」に執着しすぎているために、必要以上に「死」を恐れています。「生」だけでなく、「健康」や「病」に対しての執着も凄まじく、その執着の思想が、恐れを生み出しています。
人は本来、必ず「死」を迎えるものです。「死」を迎えるために「老い」があり、「病」があるのです。
本来の死の姿
本来、「死」は、老化による「死」と、自然現象を起因とする怪我や病による「死」がほとんどでした。そして、人々は
「死」と闘うことを望んではいませんでした。
「死」を自然現象として受け入れ、あなた方があの世と呼んでいる「魂の世界」へすんなりと帰ることができたのです。
「魂の世界」へ帰る時期が近づくと、だんだんと食欲がなくなり、少しずつ意識レベルが落ち、しまいには水も飲み込めなくなって、最期には、夢か現実かさえ分からないような状態から、眠るようにこの世を去ることができたのです。
「病」との闘い
しかし、現在の地球では、ほとんどの人々が長寿をめざし、死や病と闘います。
「ウイルス」や、「病原菌」といわれる菌を殺し、「病に打ち勝とう」と医療が発達して、病を持つ人々も、治るための努力を惜しまず闘い続けます。
「痛み」や「苦しみ」を薬や治療で取り除くことは、生きる助けになります。ですから、「病気と闘うこと」は悪いことではありません。しかし、闘えば闘うほど、不思議と恐怖は増えていくものなのです。
「健康」に気をつけ、病気にならないように、長生きできるように、と意識すればするほど、病気や、死の宣告が怖くて仕方がなくなっていくものなのです。「死」から逃げ続けることはできません。
「死」を恐れ、「死」から逃げ回り、身体のことばかり考えながら生きると、「あなたの人生」を送ることができません。あなたの人生、すなわち「人生のシナリオ」の軌道から逸れてしまうと、あなた方は、幸せを感じることができずに、ますます苦しみを生じてしまうのです。
「死」を目前に控えていても、「人生のシナリオ」の軌道に沿った生き方をしている人々は、それほど死を恐れることはありません。自らの人生を受け入れ、今できることをおこないながら、生きていることに感謝し、死を迎えるその時まで生き続けているのです。
死の恐怖の克服方法
地球で生きている人々は、生まれた瞬間から死に向かって生きています。
死は怖いものではなく、魂の世界へ帰る手段です。あなた方の本来の居場所である「魂の世界」へ帰る旅路に、苦しみが伴うことはありません。(人生のシナリオから逸れている場合には保証されません)
ですから安心して、「死」は必ず迎えなければならないものとまずは受け入れましょう。そして、毎日の生活の中で、「生きていること」を当たり前と思わずに、「寿命(死)はいつ訪れるかわからない」と死を意識し、「今日も命が続いている」「今も生きている」と「生」を感じながら生きてください。
すると、あなた方の今、生きていることを実感している瞬間瞬間が、とても貴重な時間に感じて、「したいことがあった」「好きなことや夢を思い出した」などと、「別の行動」に意識が向くようになっていくのです。
『あなた方の寿命が、あとどれくらい残っているのか』それは誰にも答えることはできません。
『もしかしたら明日、死を迎えるかもしれない』と考えることで、「今日という日」、「今という時間」がとても貴重な一日となるのです。そして、同時に死の恐怖と向き合う物理的な時間が減少していくのです。
貴重な時間に気づいたあなた方は、今、この、目の前にある1分1秒を無駄にしたくないと考えるようになり、「生きる」ことをとても大切にするようになるのです。
寿命の長短
「生まれ」てから「死」までの期間が、長いのか短いのかは、その個魂の役割によって千差万別です。
地球では、「平均寿命」や「健康寿命」などという言葉が先導していますが、地球での寿命が長いか短いかまで気にする必要はありません。「あなたが人生のシナリオに書き込んだ人生」を「思う存分楽しむぞ♪」という気持ちで生きればよいのです。
「死」の長短についての考え方は、あなた方自身の「死」だけでなく、あなた方以外の第三者の「死」に対しても同様です。「短命だからかわいそう」「まだ若いのに…」などと生きている期間で幸せをはかることはできません。
短い人生でも、「人生のシナリオ」に沿って、自分自身の人生を生きることができれば、とても幸せで満たされた人生を送ることができるのです。
すべての魂は、その事実を知っています。長生きすることが「幸せ」の尺度とはならないのです。
長ければ幸せ、短ければ可哀そうにというのは、肉体的思考そのものです。魂の目で観て、あなた方自身の人生を輝かせてください。あなた方が、それぞれの「人生のシナリオ」に沿って生きることができれば、あなた方は幸せに満たされ、いま生きていることに感謝が生まれ、死に執着しなくなるのです。
どのような「死」があなた方の人生のシナリオに書き込まれているのかはわかりません。しかし、「死」をありのままに迎え入れることができるようになると、死の恐怖は薄らいでいくのです。
大切なことは、自分自身の人生を生きることです。地球に生まれることも、地球で生きることも、そして、死を迎えることも・・・あなた自身の人生を生きることで、不要な恐怖を感じることはなくなるのです。
次回は『<自死しない>逃げたいほどの苦しみを取り除いて生きる』についてお話しします。
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