【31魂の世界の物語】<死を迎える>意識の行方-肉体と魂の分離-

肉体と魂の分離

前回は、特殊なシナリオについてお話ししました。

今回は、死を迎えた後どうなるのかについてお話しします。

シナリオの歩みを終え、
「死」を迎えます。

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目次

39.生命エネルギーがなくなると死を迎える

さて、ここからは、死後の世界の道のりを一つ一つお話ししていきます。あなた方にとって、死後の世界は未知の世界です。あなた方の「生きる」に役立てるため、死後の世界のお話をお聞きください。

死後の世界の全体的な道のり

「シナリオ」の終わりを迎える時、あなた方個魂は「死」を迎えます。いつ「死」を迎え、どのように「死」していくのかは、シナリオに詳細に書き込まれているので、むやみに恐れる必要はありません。

死(終わりの時)

死を迎えると、「個魂」は肉体に宿り続けることができません。そのため、肉体から分離します。

「分離」のシステム

あなた方が地球に生まれるとき、「個魂」が、肉体に宿ることで、生命を営むことが可能になりました。「個魂」が宿ると、
肉体に、生命エネルギーが充満し、「生きる」ことが可能になるのです。

魂とは?

そして、「シナリオ」の終わりを迎えるとき、生命エネルギーも同時になくなり、「個魂」は、肉体から離れます。

それが「分離」です。「分離」をする、しないの判断は、生命エネルギー次第です。生命エネルギーがわずかでも残っていれば、「個魂」は、肉体から分離することができません。

生命エネルギーがすべてなくなって初めて、「個魂」は肉体から分離するのです。

生きているときの生命エネルギー

あなた方が地球で生きているとき、「生命エネルギー」は、身体中に充満しています。

痛みを感じたり、喜びを感じたりするのも、生きているからこそ感じるもので、生命エネルギーがあるからです。そして、人生のシナリオに導かれながら、魂の役割を遂行することで、満たされた、幸せな人生を歩むことができるようになります。

死を迎えた時の生命エネルギー

あなた方が「死」を迎えたとき、「生命エネルギー」はすでにありません。

生命エネルギーがなくなると、肉体に宿っていた「個魂」は、肉体の「内部」に存在することができず、「死」と同時に分離して肉体の「外側」へと飛び出します。

また、「脳」によって思考されていた「肉体的意識」も、肉体の「死」により考える力を失い、「肉体的意識」も「脳」から分離され、半物質的なエネルギー体となります。

生命エネルギーがある状態での「分離」

「肉体」と「個魂」が分離するのは、生命エネルギーがなくなり、肉体が「死」を迎えてからでなければ実現することはありません。これは、魂の世界であらかじめ準備された肉体のシステムです。

地球で生きるための肉体の準備

このシステムは、いかなる時にも例外はありません。たとえ、今にも消えてしまいそうな微弱な「生命エネルギー」でさえも、肉体が生きているときには、魂が肉体から抜け出すことはできないのです。

しかし、地球で生きている人々は、生命エネルギーの「在る」状態で、「生きたまま魂が抜け出る」という地球特有の解釈をすることがあります。

それが、「臨死体験」や「幽体離脱」などの思想です。

臨死体験

地球において「臨死体験」をしたという人々がいます。

三途の川を見たり、きれいなお花畑を見たり、または、先に亡くなっている故人との出会いを体験する場合もあるようです。

しかし、魂の世界から観ると、臨死体験とは『睡眠中にみる「夢」』と同じ種類のもので、実際の「死」を体験しているのではありません。

肉体が、たとえ瀕死の状態でも、「生きている」状態で、生命活動を営みながら魂だけ抜けて、「死後の世界」に移動したり、また、「死後の世界」を見たりすることはできないのです。(死後の世界を感じることは可能です)

シルバーコード

死後の世界には肉体は存在せず、肉体に宿ることはできません。言い換えれば、肉体を有したまま、死後の世界を見ることは不可能なのです。

死後の世界は、それぞれの個魂が「心残りや名残」を解消するために、「肉体的意識」とともにそれぞれの「死後の旅路」を歩む世界です。

心残り、未練、後悔の解消

故人の魂が「お迎え」のために地球へ移動するということはできません。しかし、魂の世界の計らいで、故人との出会いは存在します。

故人との出会い

このような臨死体験は、「死」を覚悟するような出来事に遭遇したり、死の淵をさまようような危篤の状態のときに見ることの多い「夢」です。「臨死体験」の夢は、生前の思想が深く関係し、あなた方の信じている、それぞれの「死後の世界」が反映されています。

「三途の川」があると信じていれば「三途の川」を見て、故人が「お迎えに来る」と信じていれば故人が「お迎えに来る」夢を見るのです。

2種類の夢

ここで「夢」という言葉が出てきたので、夢についてお話ししましょう。夢は、大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは、肉体的な機能として、睡眠中などに脳が感じ、見ているもの。もう一つは、魂の世界からのメッセージとして、個魂が受信し、脳が映像化しているものです。心の機能に似た働きをしています。

気持ちが発動する2つのシステム

「臨死体験」は、魂の世界を見たり、魂からのメッセージではなく、「肉体的な機能」として、死の危険性を感じた肉体が自身の知り得る情報や、信念、信条をもとに「肉体的な脳」が夢として表しているものにすぎません。

故人との出会い

あなた方が「死」を迎えるとき、故人がお迎えに来ることはありません。しかし、あなた方が地球で生きている期間には、「故人との出会い」は存在します。

それが、魂の世界からの計らいである、導きやメッセージです。地球で生きている「人」へのメッセージとして、故人のイメージが送られるという導きです。

このような場合は、故人の匂いを感じたり、雰囲気や気配を感じたりします。ふと思い出すこともメッセージ性のある導きです。メッセージの内容により、伝わり方、現れ方は異なります。

「夢」に故人が現れることもありますが、夢の場合には、魂のメッセージの場合と、肉体的な脳が意識して見ている場合の
2つのタイプがあるので、『夢には2つのタイプがある』ということを心にとめながら、どちらのタイプなのかを感じ取ってください。

また、死後の世界において、地球に遺してきた大切な人に対しての、心配や、心残りがある場合にも、魂の世界から導きや助けを施され、心の通じ合いが可能になる場合もあります。

心が通じ合うとき

しかし、いずれの場合も、死後の世界において「個魂」が自由に、地球の人々と意思疎通ができるというものではありません。「死」して、宿る肉体を失ったからといって、地球の人々の願いを叶えたり、手助けすることはできないのです。

「大切な人を助けたい」といくら願っても、死を迎えたばかりの「個魂」は、魂そのものの存在ではなく、魂の世界の魂たちと同じように、地球の人々へ導きを施すことはできません。

死後の世界において、「大魂のシステム」の助けを借りてのみ、地球との通信が可能になります。

幽体離脱

地球では、「幽体離脱」という考え方もあるようです。

結論からお話しすると、「臨死体験」と同じように、魂だけ抜けてあの世と呼ばれている魂の世界や死後の世界に行ったり、
また、あの世を見たりすることはできません。

「肉体」から魂が抜け出ることがあれば、生命エネルギーがなくなるため、生命を営むことはできません。そのため死んでしまいます。

魂は、生命エネルギーの源です。「死」を迎えるまで、肉体から離れることはできません。夢を見るのと同じように、「肉体的な脳」を使い、想念で感じ取り、映像化しているだけなのです。

そして、見えるものは、それぞれの思想に左右されています。

「死後の世界」へ行くには、生命エネルギーがなくなり、肉体の機能が完全に失われた後で、なおかつ、「肉体」から「個魂」が分離しなければ行くことはできないのです。

最初の眠り

また、死後の世界へ行くことができるのは、あなたの内部に宿る「個魂」と、肉体的脳から分離した「肉体的意識」だけです。物質的な「肉体」や肉体的な脳による「考える力」は、あの世へ行くことも、あの世に入ることも、あの世を見ることもできません。

あの世へ行くことができる「肉体的意識」とは、肉体的な「記憶」と「想い」です。肉体的な「記憶」と「想い」だけは、
死後、エネルギー体となって個魂に付属し、死後の世界へ移動することができます。

「幽体離脱」は、「臨死体験」と同じタイプの夢の一種です。肉体としての「脳」が表現しているにすぎません。

シルバーコード

「幽体離脱」とお話ししていて、観えたものがあります。それが、「シルバーコード」という概念です。

魂と肉体が、シルバーコードという線でつながっているといわれており、その線がつながっていれば、肉体から魂が抜け出ても「死」を迎えることはないという思想です。

「魂の世界」の私たちから観ると、それは、物質的な思想がもたらす概念です。「幽体離脱」や「臨死体験」などの神秘的な夢の体験を説明するために考えられた思想です。

実際に、「地球」と「死後の世界」、そして、「魂の世界」は、存在する次元や周波数、波動が全く異なります。それが、1本のシルバーコードといわれる線でつながったまま、異世界を自由に飛び回れるほど、地球のシステムも、死後の世界のシステムも、大魂のシステムも、すべてに共通するような簡単なシステムではありません。

地球は「物質的な世界」です。「魂」が単体で存続することはできません。「肉体」という物質的な身体が必要です。そして、死後の世界は「半物質的な世界」です。この世界も、魂が単独で存続することはできません。「肉体的意識」という半物質的なエネルギーが必要です。

あなた方の故郷である「魂の世界」は、非物質的な世界であり、エネルギー体の世界です。この「魂の世界」になって初めて、魂は単独で移動することができるようになります。

しかし、肉体的意識がそのままの状態で残っていると、魂の世界に入ることができません。そのため、肉体的意識にある記憶を整理し、魂そのものの状態になる必要があるのです。

次回は『<死後の世界>肉体的意識と自覚-最初の眠り-』についてお話しします。

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