42.心残り、未練や後悔の解消
肉体の死後、肉体的意識と個魂は、眠りにつき、中間の世界で目覚めました。この世界で、肉体的意識の記憶と感情を整理します。
【一度目の目覚め】
中間の世界で目覚めた肉体的意識と個魂は、中間の世界で暮らし始めます。
生前の「記憶」が目の前に映し出され、現実のような世界を創り出しています。記憶の中に「心残り」や「後悔」などの気持ちがあると、それらの気持ちがそのまま目の前に現れるので
このような、
未消化な「記憶」を中間の世界で解消していくのです。
最初の混乱を解消する
死後、中間の世界で初めて目覚めたとき、不安や混乱を生じてしまう「肉体的意識」がいます。
このような場合には、はじめに、「大魂のシステム」や「中魂」からの癒しを受けて落ち着きを取り戻すための導きが施されます。中魂は「肉体的意識」が混乱している理由を読み取り、安心するために最善な方法を施します。
そして、肉体的意識が落ち着きを取り戻すと、「肉体的意識」と「個魂」は地球での「記憶」に思いを馳せるようになります。
地球での「記憶」に想いを馳せる
「肉体的意識」と「個魂」は、地球での「記憶」に想いを馳せます。懐かしさ、感謝、後悔、心残り、心配、怒りなど、様々な出来事を思い出し、同時に様々な感情を抱きます。
まるで、地球での生活をもう一度、この中間の世界で再現し、追体験しているようです。
心残り、未練や後悔の現れ
記憶から湧き起こる「感情」に意識を向けると、見える世界が一変します。地球での「感情」は心の中に存在しましたが、中間の世界では、心の中ではなく、目の前に現れるのです。
そこで、「肉体的意識」と「個魂」は、目の前で変化した景色のまま、湧き起こる感情を抱えて、過ごし始めます。
例:大切な人との別れ
地球で生き、そして、死を迎えることは、すべての人に訪れる出来事です。家族や愛する人を遺して「死」を迎えた場合、遺してきた遺族を心配したり、別れの寂しさに嘆き悲しんだりするものです。
大切な人との別れは、双方にとって寂しく、つらい出来事です。「二度と会えない」と思うと、悲しさはますます倍増していきます。
もっと一緒にいたかったという気持ち
大切な人との別れを惜しみ、「離れたくない」「もっと一緒に居たい」と強く嘆き悲しんでるような場合、大切な人との生活が目の前に映し出されます。
大切な人は、すぐそこにいます。
そして、いつも通りの生活を送るのです。しかし、ここは「中間の世界」です。大切な人と、実際に一緒に暮らしているわけではありません。
時間を共有しているわけでもありませんが、大切な人のぬくもりや優しさ、笑顔を感じながら暮らすことにより、心が癒されていきます。そして、あるとき、ふと、地球での暮らしと「何かが違う」ことに気づくのです。
心が通じ合うとき
大切な人は地球で生きています。
「地球」と「中間の世界」は次元や周波数が異なるため、どれだけ想い合っていても、互いの世界を行き来することはできません。しかし、大切な人の「気持ち」と「肉体的意識」の悲しみの周波数が同じになることがあります。
悲しみだけではありません。大切に想う気持ちや、心配の気持ちなど、感情の周波数が同じになると、互いの「同じ周波数エネルギー」が共鳴し合い、その共鳴を通して、「心」がつながることがあるのです。
そのような時にひと時の時間、大切な人とつながり、メッセージの送受信が可能になります。
地球にいる大切な人は、故人の「声」が聞こえたり、故人の「におい」を感じたりします。また、故人に「触れられた」ように感じることもあります。
一方、中間の世界では、大切な人がそのまま映し出され、共鳴した気持ちが表現されます。お互いに、大切な人を感じることができ、互いが癒されていくのです。
大切な人を想い、別れを決心する
地球に遺してきた「大切な人」とつながることによって、幸せを感じ、安堵する「肉体的意識」と「個魂」ですが、次第に
大切な人の「地球での人生」を想うようになります。
大切な人の人生を尊重しよう。『人生を停滞させてはいけない…』
大切な人が、自分の人生を歩むことができるように応援しよう・・・。『生きるの邪魔をしないために…』
これから先、大切な人を守ることも助けることもできない・・・。
『一緒に過ごすことは不可能だから…』
そして、個魂は、大切な人との「お別れ」を決心をするのです。
心残りの解消
大切な人との別れを決心した「肉体的意識」と「個魂」は、最後に、大魂の導きにより、大切な人へ別れのメッセージを送ります。
大切な人が、地球で、幸せな人生を送ることができるように。。。
大切な人に、「愛しています」と気持ちを伝えるために。。。
感謝の心を込めて「ありがとう」と伝えるために。。。
そして、「さようなら」を伝えるために。。。
お互いが、次の一歩を歩み始めることができるように、「ありがとう」と感謝を伝え、地球と、中間の世界にてそれぞれの道を歩み始めるのです。
大切な人との別れを通して、心残りが解消されると、付随する「記憶」も整理されます。その結果、大切な人との「心残り」の感情は、解消されるのです。
大切な人への未練はもうありません。
次の「心残り」の解消へ
心残りのひとつが解消されると、また、新たに「感情」が湧き上がってきます。新たな感情が湧き上がると同時に、見える世界が一変します。そして、場面が変わり、湧き出た「感情」を抱えたまま、新たに映し出された世界での暮らしが始まるのです。
このようにして、心残りの「記憶」は、一つ一つ解消されていきます。
心残りの「記憶」は、多種多様です。様々な「記憶」があるので、具体的な心残りの解消を挙げることができませんが、次回から、いくつかの具体例を挙げてお話しします。
次回は『<死後の世界>懺悔と赦し-罪と罰と地獄世界-』のお話です。
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