44.思想や信念、信仰心が創り出す世界
中間の世界は、生前の心残りの「記憶」によって映し出される世界です。
【死後の世界とは?】
映し出される世界には、「地獄」のような世界もありますが、「天国」のような世界を映し出すこともあります。
【地獄という世界】
心残りの「記憶」は、思想や信念、信仰心も含まれ、生前の記憶のうち、感情の伴う「記憶」はすべて心残りの記憶として映し出され、解消されるのです。
【心残りの解消】
思想、信念、信仰がある場合
中間の世界は、生前の心残りの「記憶」が現れる世界です。生前の思想、信念や信仰、価値観なども心残りとして残ります。
生前、死後の世界を想像し、死後の世界をリアルに思い描いて、死後に行くべき世界を特定して信じているとその創造上の世界が映し出されます。
例:天国世界
死後、天使に導かれ天国に行くと信じている人は、心残りの「記憶」を解消するために、「天国世界」が目の前に現れます。そして、信仰心のもと、死後、天使に導かれ、天国のような世界で過ごします。
神様に守られ、とても幸せで、とても平和です。しかし、しばらくすると、なにか違和感を感じ始めます。
中間の世界で過ごしているうちに、生前の思想や信念が薄れゆくため、天国のような世界で過ごしていても、どことなく違和感を感じるのです。
これは、心残りの「記憶」が解消されているサインです。心残りの記憶が解消されると、天国のような世界は消え去ります。
天国のような世界が消えるのは、悲しいことではありません。記憶が整理され、魂がクリアになっていくのです。そして、再び「記憶」の中にある新しい心残りの世界が現れるのです。
例:7日目ごとの裁き
死後、「7日目ごとに裁きが下される」と信じていると、実際に裁きが下されるような世界が映し出されます。しかし、
中間の世界は、魂の世界と同様に「時間」というタイムテーブルがありません。
ですから、その「7日目」という時間の概念は、心残りの「記憶」としてしか現れず、その映し出された世界の中で感じる「時間枠」の中で過ごし始めるのです。
中間の世界での時間は非現実的であり、「記憶」から映し出されているだけのものです。夜が来ず、明るいままの場合もあれば、夜だけの、暗闇の中で過ごすこともあります。
どのような信念の「記憶」を有するかにより、映し出される世界は異なるのです。そして、1日、1日と過ごしていきますが、次第に違和感を感じ始めます。
裁きを待つまでの7日間を、どのように過ごすのか方法がわからずに、迷い、混乱してしまうのです。眠ってよいのか、歩みを進めるのか、どこかへ行くべきなのか、待つべきなのか…。
それとも神様は来てくれるのか…。周りの景色を、はっきりと見ることもできず、違和感はますます膨れ上がっていくのです。違和感が大きくなるとともに、「映し出された7日間」を待つことなく、たいていが心残りを解消していきます。
違和感から、これは幻想なのだと、気づくからです。そして、心残りの記憶が解消されると、「7日目ごとに裁きを受ける」という世界は消え去ります。
そして、次の心残りの「記憶」が目の前に映し出され、世界が一変するのです。
例:ある特定の場所
例えば、「死後はお墓にいるもの」と信じている場合には、心残りの「記憶」として、お墓が映し出され、お墓の前で過ごします。
仏壇にいると信じている場合には、仏壇が映し出されることもあります。
また、例えば、「亡くなった場所に霊として留まる」と信じている場合には、その亡くなった場所が現れます。
映し出されるすべての場所は、地球上に存在する実在の場所ではありません。中間の世界において、「記憶」から映し出された映像です。
ですから、そこで過ごす過程は、「記憶」の中にある心残りが現れているにすぎません。お墓にいても、死を迎えた場所にいても、その場所に居続けることに違和感を感じ始めるのです。
違和感を感じ始めるのは、心残りが解消されているサインです。心残りの「記憶」は、次第に薄れ、解消していきます。
心残りの「記憶」が解消されると、現れていた世界は消え去り、そして、再び、新しい世界が目の前に現れます。
【心が通じ合うとき】
本当の終着点
このように生前の思想や信念、信仰心は、心残りの「記憶」として映し出されます。
しかし、本当の終着点は、「魂の世界」へ帰ることです。たとえ、「天国のような世界」が目の前に映し出されていても、中間の世界に現れる「天国」が永遠に続くことはありません。
ひとつひとつ、心残りの「記憶」を解消し、すべての心残りを解消し終えると、「魂」本来の姿となって、魂の故郷「魂の世界」へ帰ることができるのです。
45.「魂の世界」からの癒しと導き
「中間の世界」も地球で生きていたころと変わらず、魂の世界からの観守りや導きは続いています。地球での役割を終えたことを理由に、「魂の世界」から見放されることはありません。むしろ、より強い絆で、より強く観守られるのです。
死後の旅路では、一人孤独になることは決してありません。「大魂のシステム」や「中魂」は、中間の世界での「死後の旅路」をいつも寄り添いながら観守り続けているのです。
死後の旅路を不安に感じる必要はありません。安心して地球での「心残り」と「名残」を解消することができるように、最善の導きと癒しを施されます。
「個魂」が、魂そのものの特性である光の周波数を取り戻すために、大魂たちはいつも観守り、導きと、サポートを続けているのです。
「癒し」と「施し」
地球で「死」を迎える時、痛みや苦しみが強かったり、混乱していたりする場合には、その痛みや苦しみは瞬時に癒されます。
本来、肉体を失うと、「脳」の機能を同時に失うため、痛みの感覚は消えるものです。しかし、あまりにもショックが強いと、「記憶」として、肉体的意識に刻み込まれてしまうことがあるのです。
そのような場合は、大魂のシステムと中魂は、早急に癒しを施し、痛みや苦しみを取り去ります。
痛みや苦しみが消えず、苦しみ続ける理由
死を迎えると、大魂のシステムにより痛みや苦しみは瞬時に癒されます。しかし、痛みを感じ続けてしまう「肉体的意識」がいます。
これは、痛みや苦しみの「感情」が強すぎるあまり、心残りの「記憶」として残ってしまったことを意味しています。このような場合には、大魂のシステムにより癒しを施し続けます。そして同時に、中魂から、気づきのメッセージを伝えます。
【中魂とは?】
感じている痛みや苦しみが「記憶」による「感情」から生じているということに気づいてもらうためです。気づきが得られ、その「心残り」が解消し、痛みが消えるまで、中魂はずっと寄り添い、観守り、癒し続けます。
そして、心残りが解消されると、個魂は安心して「死後の旅路」を歩むことができるようになるのです。
ときには、実体として現すことも
「死」を嘆き悲しみ続けていたり、痛みや苦しみが強く続いていたりすると、中魂はメッセージを通して、実体を映し出すことがあります。
個魂が地球で慕っていた人や故人、または、信仰している神、時には、中魂が自ら実体となって現れ、直接癒しを施すこともあります。
「個魂が今感じている痛みや苦しみが幻想である」ということを伝えるため、できる限りのあらゆる手段を使うのです。
苦しみは本来の目的ではありません。痛みや苦しみは、早い段階で取り除かれます。
大魂のシステムはすべてを受け入れます。
大魂のシステムは、あなた方のすべてを受け入れます。決してあなた方を否定することはありません。あなた方の記憶も、体験も、地球で生きてきたことのすべてを尊重しているのです。
そのため、個魂が混乱しないように、その記憶に則った世界を映し出します。魂の世界に帰るため、光の周波数を取り戻すために、もっとも混乱が少なく、最も順調に歩みを進められる方法が選択されます。
【魂の目覚め】
未練や後悔の癒し
例えばとても楽しみにしていたことを体験できずに亡くなると、それが心残りとなることがあります。
その心残りの出来事を中間の世界で映し出し、体験することもあります。それは、楽しくて幸せな天国のような世界に映ります。「未練」が強く残ったまま死を迎えたときには、「未練」の心残りが強く表れてしまうために、先に、その記憶が癒されるのです。
映し出された世界で過ごし、心残りが解消されると、楽しくて幸せな「天国のような世界」は消え去ります。そして、再び新しい世界が目の前に映し出されるのです。
「魂の世界」から「中間の世界」への通信
地球で生きていたとき、個魂の「魂の記憶」は封印されていました。そのため、「魂の世界」からの導きやメッセージは「心」を通して送られました。
中間の世界は、半物質的な世界です。半物質的な世界でも地球と同様、個魂の「魂の記憶」が戻ることはなく、魂の特性を生かすことはできません。「肉体的意識」が主導権を持ち、思考を「個魂」に委ねています。
中間の世界での、魂からの導きやメッセージは、地球といたころと類似し、「肉体的意識」を通して送られます。「個魂」が直接的にメッセージを受け取ったり、思考したりしないので、導きやメッセージが届きにくいことがあります。しかし、心残りや名残が解消されるにつれ、次第に導きやメッセージは届きやすくなっていきます。
中間の世界での死後の旅路は、「肉体的意識」の曇りを解消し、記憶をクリアにしていくために、最善の方法で導きやメッセージを送っているのです。
次回は『<死後の世界>肉体の記憶-名残の解消と2度目の眠り-』についてのお話です。
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