【37魂の世界の物語】<死後の世界>肉体の記憶-名残の解消と2度目の眠り-

名残の解消と二度目の眠り

前回は、死後の世界についてお話ししました。

今回も引き続き、死後の世界についてお話しします。

魂の記憶を取り戻し、
全てを思い出します。

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目次

46.「名残」の解消

地球での死後、肉体的意識に残る、心残りの解消を終えると、次の過程へ進みます。

心残りの解消

「個魂」が魂の特性である光の周波数を取り戻すには、「心残り」の他に、「名残」の解消が必要です。

「肉体的意識」にある心残りの「記憶」が先に解消されていきますが、その心残りの「記憶」がすべて解消されると、次に、
「名残」の解消がおこなわれます。

「死後の旅路」の最終過程です。

そして、「肉体的意識」に残る、「名残」を解消すると、魂の記憶が甦ります。

肉体的な感覚のシステム

生前の「感覚のシステム」は「名残」として「肉体的意識」に残ります。「感覚のシステム」とは、触れた感覚、聞こえた感覚、味覚、視覚、嗅覚など、五感と言われている感覚を感じ取るシステムです。

地球で生きるために必要だった、その五感を感じ取る「感覚のシステム」は、中間の世界でも「心残り」を解消をするために
必要な感覚でした。しかし、すべての「心残り」を解消した後、物質的な「感覚のシステム」を持ったまま魂の世界へ帰ることはできません。

「感覚のシステム」は、「心残り」をすべて解消した後に、「名残」として解消されていきます。触れた感覚、聞こえた感覚、味覚、視覚、嗅覚と、5つある感覚のうち、一つずつ映し出されて、解消されていくのです。

例:触感

「感覚のシステム」のうち、例えば「触感」の場合には、「触感」を感じる出来事が映し出されます。「心残り」と同じように目の前に映し出されますが、「心残り」の記憶とは異なり、そこに未消化な感情を伴うことはありません。

「触れている」感覚や、「触れらている」感覚を感じながら、しばらくをその映し出された世界で過ごします。しばらく過ごしていると、「感覚」に実体が伴わないことに気づきます。そして、次第に違和感を感じ始め、その触感が幻想だと気づくのです。

それが、解消のサインです。幻想だと気づいたとき、その世界は消え去ります。「触感」の解消を終えると、次に、また別の「感覚」が映し出され、「触感」と同じように解消されていくのです。

「五感の名残」を解消する順番は「個魂」によりそれぞれ異なります。その「個魂」にとって、最も重要なものは、一番最後に解消されます。ひとつずつ、「名残」を解消し、5つのすべての「名残」の解消を終えると、地球での「物質的な世界で生きる」という役割を終えるのです。

失った、肉体的な感覚のシステム

地球で生きるとき、「五感」のうちのいくつかのシステムを持たずに生まれてくる場合、または、地球で失う場合があります。

身体と心の選択

役割により、「身体的特徴」を持って生まれた場合でも、「死」を迎え、「中間の世界」で目覚めたときには、五感はすぐに戻ります。しかし、地球で生きていた記憶が、「心残り」として強く残っていると、「五感」が戻らないまま目を覚ますこともあるのです。

「見えない」心残りや、「聞こえない」心残り、「動けない」心残りなどの強い「記憶」があると、その「○○できない」という心残りの「記憶」が解消されるまで、五感を感じることができません。

「○○できない」という心残りの「記憶」を解消すると、五感は戻ります。そして、現れる心残りを解消し、すべての心残りの解消を終えると、次に、五感という名残を解消するのです。

心残りの解消

感情が湧き起こるシステム

生前の「感情が湧き起こるシステム」のうち、「名残」として残るのは、「肉体から発生する感情のシステム」です。

心の2つのシステム

地球で生きるために必要だった、「肉体から発生する感情」は中間の世界では「心残り」を解消するために必要な感情でした。しかし、「心残り」をすべて解消し終えた後には、「肉体的な感情のシステム」だけが残ります。

「心残り」を解消しても、「肉体的な感情のシステム」が残っていると魂の世界に帰ることができません。ですから、心残りのすべての解消を終えると、次に、「肉体的な感情のシステム」を「名残」として解消するのです。この「肉体的な感情のシステム」という「名残」を解消すると「肉体的意識」が主導権を持つことができなくなります。

肉体的意識と個魂の関係性

そして、「個魂」が主導権を持つようになるのです。

感情を察知するシステム

「地球で生きていたころ」と「中間の世界」において、「肉体的な感情のシステム」が備わっていたので、喜んだり、怒ったり、哀しんだり楽しんだり、という感情を感じることができました。

肉体的な体のシステム

そして、未練や後悔などの心残りの「記憶」をすべて解消し終えると、次に、「肉体的な感情のシステム」という「名残」の解消が始まります。

「肉体的な感情のシステム」の名残も、心残りと同じように解消されていきます。映し出される世界は、生前の一番幸せだったころや、充実していたころの映像です。

「肉体的な感情のシステム」の「感情エネルギー」が押し寄せるように目の前に広がります。「楽しさ」を知るからこそ、「辛さ」を感じ、「大切」だからこそ、「不安」がよぎる。というような、「苦い」を知るから「甘さ」が際立ち、「甘い」を知るから「苦さ」に気づく。という、両極の「感情エネルギー」を感じるのです。

そして、両極の感情エネルギーは、目の前で重なり合い、交じり合って、キラキラと光りを発しながら消えていきます。すでに、「苦しみ」や「後悔」などの心残りはすべて解消しているので、苦痛の「感情」を抱くことはありません。

解放されるような、心地よさだけを感じながら、「名残」を解消は進んでいくのです。

魂から発生する感情

「肉体的な感情のシステム」の「名残」が残るのは、肉体から発生する感情だけです。「魂」から発生する感情は、「名残」にはなりません。

個魂には「欲」はなく、未消化な感情を持たないからです。「肉体的な感情のシステム」の名残の解消を終えると、思考の主導権が「肉体的思考」から「個魂」へと移ります。

そして、魂が本来の姿を取り戻し始めます。

47.名残と心残り、すべての解消

地球での死後、半物質的な「中間の世界」では、「魂の記憶」は戻らず、「魂」の特性を生かすことはできません。しかし、「心残り」を解消するにつれて、「魂の特性」も少しずつ戻り、徐々にクリアになっていきます。

その後、「名残の解消」まで進むと、思考の主導権は「個魂」に移行し、魂の記憶も少しずつ蘇ります。同時に、「人生のシナリオ」や「特殊なシナリオ」についても少しずつ思い出していくのです。

そして、「心残り」や「名残」がすべて解消されたとき、目の前に映し出される光景はなくなり、「個魂」は、「魂の記憶」を
はっきりと思い出すことができるのです。

すべてを思い出し、すべてを理解する

「心残り」と「名残」のすべての解消を終えたとき、肉体的な「記憶」と「感情」の「肉体的意識」のすべてが癒されたことを意味します。そして、「肉体的意識」は、純粋な「記憶」となり、思考の主導権は「個魂」に移ります。

主導権を持った個魂は、輝きを取り戻し、「魂の記憶」を思い出すのです。個魂が、「魂の記憶」を取り戻すと、「人生のシナリオ」や「特殊なシナリオ」のこと、また、自分自身が「魂」の存在であること、そして、「魂の世界」の存在や「中魂」と
「大魂のシステム」、故郷の「魂の世界」に帰ることなどをはっきりと、すべて思い出します。

魂の世界から、「目的」と「役割」をもって地球へ移動したこと。

地球で過ごした時間。

「中魂」たちのサポート。

そして、「いま」この時。

すべてを理解します。

そして、懐かしさと喜びを感じるのです。

二度目の眠り

「心残り」と「名残」のすべてを解消し、「魂の記憶」のすべてを思い出すと、懐かしさと喜びを感じ、安心感が込み上げてきます。

そして、「個魂」は二度目の眠りにつくのです。

次回は『<死後の世界>記憶の整理と内省-真実の目覚め-』についてお話をします。

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